東京株式(前引け)=続落、円安は株価下支え材料に
5日前引けの日経平均株価は前営業日比40円09銭安の2万7610円75銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は3億9996万株、売買代金概算は9842億円。値上がり銘柄数は642、対して値下がり銘柄数は1109、変わらずは86銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに安かったことを受け、リスク回避目的の売りが優勢となった。8月の米雇用統計は事前の市場コンセンサスに近い内容で、米株市場もいったんは上昇したが買いは続かなかった。今週はECB理事会や週末にメジャーSQ算出を控え、積極的な買いが入れにくい環境にある。ただ、外国為替市場で1ドル=140円台前半の推移と依然としてドル高・円安水準でもみ合っていることは、輸出セクターの株価下支え材料となっている。なお値下がり銘柄数は全体の6割を占めた。
個別ではレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。日本郵船<9101>など海運株も軟調な値動き。デンソー<6902>も下値を探った。アインホールディングス<9627>が急落、ロック・フィールド<2910>も大幅安。半面、レーザーテックに次ぐ売買代金をこなしたダブル・スコープ<6619>がしっかり、リクルートホールディングス<6098>も高い。ネクソン<3659>が値上がり率トップに買われ、第一稀元素化学工業<4082>、セグエグループ<3968>なども値を飛ばした。
最終更新日:2022年09月05日 12時07分