注目銘柄ダイジェスト(前場):アインHD、プレイド、Pアンチエイジなど

市況
2022年9月5日 11時58分

日揮HD<1963>:1982円(+86円)

大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を2500円から2600円に引き上げ。円安効果や一部プロジェクトでの受注採算改善を織り込んで業績上方修正、23年3月期営業利益は301億円から370億円に、24年3月期は421億円から500億円に引き上げ。また、ロシア国営のガス会社ガスプロムが「ノルドストリーム」へのガス供給を停止と発表していることも、LNGプラント需要の拡大思惑も高めさせているようだ。

ロックフィルド<2910>:1439円(-113円)

大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は4.2億円で前年同期比42.2%の大幅減益となっている。据え置きの通期計画は20.8億円で前期比3.5%減であり、やや低調なスタートと受けとめられているようだ。売上は堅調に推移したものの、原材料費の上昇に加えて、人件費や経費の増加などコスト負担増が重しとなった。6月以降は堅調な株価推移となっていたため、ネガティブな反応が強まる形に。

アインHD<9627>:6880円(-840円)

大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は27.5億円で前年同期比5.4%増益となり、市場予想を5億円程度下振れる着地になっている。据え置きの上半期計画は84.8億円で同46.9%増だが、あらためて下振れが意識される状況のようだ。労務費増加による粗利益率の低下などでファーマシー事業が伸び悩んでいる。7月の月次動向に関しても、調剤、リテールとも6月から伸び率は鈍化する格好に。

ニコン<7731>:1535円(-6円)

小幅反落。金属3Dプリンタで世界第3位のドイツSLMを買収すると発表している。1株20ユーロでTOBを開始、6億2200万ユーロで買収。買収完了は23年の前半を予定しているもよう。SLM社はEBITDAの赤字が続いていたが、22年4-6月期は黒字化を果たしているようだ。会社側では27年3月期以降に本格的な利益寄与を見込んでいる。同事業の成長による業容拡大期待もあるが、資金負担増を警戒する動きも優勢になっている。

スクリーンHD<7735>:9010円(-40円)

続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も16000円から9200円に引き下げている。WFE(前工程装置)の市場前提を、今年度は前年度比19%増から11%増に、来年度は5%増から12%減に下方修正している。それに伴い業績予想を下方修正、23年3月期営業利益は845億円から755億円に、24年3月期は920億円から635億円に引き下げている。TSMCの投資減速の影響が大きくなるとみているようだ。

プレイド<4165>:770円(+100円)

ストップ高。新規事業開発の立ち上げを伴走支援する「PLAID Accel(プレイドアクセル)」の提供を開始したと発表している。プレイドが実践してきた事業開発ナレッジを活用し、新規事業開発をCX視点で支援するプロフェッショナルサービス。事業開発組織の「STUDIO ZERO」が手掛けており、同組織には企業での事業開発の現場をリードした実績を持つ事業開発のプロフェッショナルが集結しているという。

ステムリム<4599>:1023円(+28円)

年初来高値を更新している。投資家の五味大輔氏が5.02%を保有する大株主になったことが同氏が提出した5%ルールに基づく大量保有報告書で明らかになっている。保有株数は298万株で、保有目的は純投資。報告義務発生日は9月1日。ステムリム株は8月31日に年初来高値を付けた後は下落しており、五味氏の大株主浮上を契機に押し目買いも入っているようだ。

Pアンチエイジ<4934>:2230円(+315円)

大幅に続伸。子会社のプレミア・ウェルネスサイエンス(東京都港区)と東京大学による共同研究の成果の第1弾として、スキンケアに特化した独自の歯髄幹細胞培養上清液「ENGY ステムS」の開発・実用化に成功したと発表している。ENGY ステムSは他の幹細胞と比較して有用因子を多く放出できるヒト成人歯髄由来の幹細胞培養液で、プレミア・ウェルネスサイエンスが今秋ローンチする予定の新ブランドで実用化される見通し。

《ST》

提供:フィスコ

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