【クラウドファンディング】クラフトビールで銚子を元気に! チョウシ・チアーズ、9月11日募集開始

経済
2022年9月5日 13時30分

千葉県銚子市を拠点に、クラフトビールによる地域プロデュース事業を展開するチョウシ・チアーズ株式会社(銚子市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは9月11日10時開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:700万円、上限募集額:2000万円
・ エンジェル税制あり(優遇措置B ※Aの可能性あり)
・ 株主優待あり(旬の銚子ビールセット+オンラインショップ商品割引)
・ みなし時価総額:1億円
・ 類似上場企業:サッポロホールディングス、アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

"地域の宝"を資産に

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

副原料の自由度が高く、地域の名産品であるフルーツやハーブ、野菜を使うことができるため、名産品や観光スポットを介して、他業種とコラボレーションしやすい「クラフトビール」。同社はこの特徴を生かし、銚子市内の生産者や企業と連携して、コラボレーションビールの製造やビール列車、ビアフェスといったイベント開催など、銚子の"調子"をよくするためのプロジェクトに取り組んでいます。

これまでにさまざまなクラフトビールを製造し、国の重要文化財・犬吠埼灯台をモチーフにした「犬吠ブラックIPA」「犬吠ホワイトIPA」は今年、英国企業が主催する国際的なビールコンテスト「WORLD BEER AWARDS 2022」でそれぞれ、金賞・銅賞を受賞。これを機に多くの引き合いが生まれていることから、製造能力の拡張に向けた新醸造所の立ち上げを進めています。


同社代表の故郷である千葉県銚子市の人口は、昭和40年代の約9万人から、令和3年には約5.7万人にまで減少。出産を機に地元にUターンした代表は、活気を失った街にがく然としたといいます。同様のことが日本全国で起こっていますが、リモートワークなど柔軟な働き方が広がって、大都市以外で生活することのハードルが下がり、分散型社会が注目されていることからも、「今こそ、活気をなくした地方に元気を取り戻す好機」と捉えています。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

過疎化が進んでいる地域であっても、決して対外的にアピールできる資産や魅力がないわけではなく、当たり前になって気付かないものがあったり、逆に、地域の人たちは誇りに思っていても、それがうまく外部に伝わっていないケースや、人手や予算、ノウハウが不足しているケースもあるため、"地域の宝"の価値を正しく認識し、資産に変えていくことが重要だと同社は考えています。

銚子に一人でも多くの人を

同社はまず、オリジナルレシピのクラフトビールを外部の醸造所で委託生産してもらうところからスタートし、代表の実家が持つ酒販免許を生かすことで、プロジェクト発案から1年で、ビールの販売を開始。銚子でクラフトビールを飲んだ人が帰ってから、ビールのことを人に話し、銚子にクラフトビールがあることを広げていくことで、銚子を訪れる人を一人でも増やすことを地域活性化の第一歩としています。

同社が製造しているクラフトビールは以下の通りです(一例)。

【銚子エール】

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(出典:FUNDINNO)

「銚子の魚に合うビール」がコンセプト。青魚のくさみを消して、うまみは残す、辛口のアンバーエール

【One for All SMaSH】

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(出典:FUNDINNO)

将来、モルトとホップのすべてを地元産で醸造することを目標に、1種類のモルトとホップだけで醸造するSMaSH(Single Malt and Single Hop)

【犬吠ホワイトIPA・犬吠ブラックIPA】

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(出典:FUNDINNO)

2020年に国の重要文化財に指定された犬吠埼灯台の昼と夜をイメージした、温度変化によって味わいの変わるビール。2021年、2022年に国際的なビールコンテストで受賞

また、同社は、副原料を自由に取り入れることができるクラフトビールの強みを生かして、漁業や農業、畜産業など、銚子の食を支えるさまざまな業種と連携。2020年、地元のハーブ園と共同でクラフトコーラ「銚子灯台コーラ」を開発し、店頭での提供を始め、今年、ボトル化を果たして、クラウドファンディングでの先行販売に成功しました。

さらに、市内の生産者が自慢の食材を提供するビアフェスイベントなど、さまざまなイベントを開催。鉄道会社や空港などの企業とも、空港をイメージしたクラフトビールの開発や、列車に乗って銚子の景色を楽しみながら、銚子の魚とクラフトビールを楽しめるビール列車イベントなどで協業しています。

同社は、クラフトビール醸造の副産物として大量に発生するモルト粕を使用したスイーツやシリアルバーの製造に取り組むほか、銚子市沖で数年後に建設が予定されている洋上風力発電の再生可能エネルギーを100%使ったビール製造を目指すなど、環境に優しい「サステナブルワリー(持続可能な醸造所)」として、社会に貢献したい考えです。

新醸造所には缶充填機を設置へ

同社のクラフトビールは道の駅や観光スポット、千葉県内の大手量販店などで流通していますが、全国に店舗展開する大手ディスカウントストアのクラフトビールコーナーからも引き合いがあり、現在、立ち上げを進めている醸造所の完成によって製造量が確保でき次第、本格的に商談を進める予定です。

今後、流通コストの低い缶ビールの製造に向けて、新醸造所には缶充填機を設置する計画で、これにより、味わいを損なうことなく、冷蔵宅配を併用することで新鮮さを保ったまま、瓶よりも低コストで全国へ届けることが可能になるとしています。缶ビール製造の体制を整え、自社ECサイトなど、オンラインを含む販路の拡大を強化したい考えです。

なお、瓶ビールは高級飲食店やホテルでの需要があるため、缶ビール製造開始後も一定量、製造を続ける予定です。

同社は「徹底して、地域の宝にスポットライトを当てて、クラフトビール造りをしている」のが自社の特徴としています。クラフトビールを通して得た認知や他の地域とのつながり、街を活性化するノウハウなど、ビール造りから生まれたものはすべて、銚子を元気にするために使っているといい、「犬吠ホワイトIPA」の売り上げの一部は、海を守るビーチクリーン活動などのために寄付をしており、今後もこのような活動を継続していきたい意向です。

今後の成長に向けて


(1)2023年1月に新醸造所を開設し、生産能力アップ。銚子から日本、そして世界へ

2022年度の事業再構築補助金の採択を受け、銚子市垣根町で同社代表の両親が飲食店を経営していた建物をリノベーションし、新醸造所として再生させるプロジェクトを進行中。タンク容量を現在の「300リットル×3タンク」から「1000リットル×5タンク」に増強して、製造能力を約5~7倍に拡大する予定です。2023年1月までのオープンを目指して、設備の手配や改装の準備を行っています。

なお、犬吠埼の現醸造所はクラフトコーラなどの清涼飲料水を内製化する製造拠点に変更する計画で、現在、保健所と連携して、清涼飲料水製造業の許可取得に向けて調整を進めています。

(2)月額制コミュニティーで、醸造設備の一部をオープンリソースに

これまでの事業展開を通して、「自分の飲みたいビールを自分で造りたい」という要望が多いことが分かってきたため、醸造設備の一部をオープンリソースとして利用できる月額制醸造コミュニティーの創設を計画しています。オンラインでの情報交換、有名醸造士を招いたイベントや交流会などを通じて、メンバー同士がつながることのできる場を提供したい考えです。

(3)100年ブランドを目指し、幅広い商品展開、及びウイスキー事業への参入

今後も継続的に新しい製品を開発する予定で、クラフトビールの自由度の高さを生かし、銚子の魚のアラを使ったビールや、フェアトレードのオーガニック食材を副原料に使ったビールも検討しています。また、新醸造所を稼働させ、安定的な供給体制を見込む約5年後をめどに、ウイスキーなどの蒸留酒製造開始も検討中です。

(4)将来的なEXITはバイアウトを想定

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(出典:FUNDINNO)

(5)2029年に約27万リットルのビール販売を目指す

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・サッポロホールディングス <2501> [東証P]

・アサヒグループホールディングス <2502> [東証P]

・キリンホールディングス <2503> [東証P]

株主優待

■優待の基準日

毎年10月末日

■優待内容

・2株未満:旬の銚子ビール6本セット+オンラインショップ商品5%オフ(送料別)

・2~3株:旬の銚子ビール6本セット+オンラインショップ商品10%オフ(同)

・4株以上:旬の銚子ビール6本セット+オンラインショップ商品20%オフ(同)

■申し込み方法

基準日経過後、予約・注文可能を案内。その際、問い合わせアドレスに「株主優待を利用する」と知らせる。

■注意事項

1人、1年に1回限り

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

チョウシ・チアーズ株式会社

千葉県銚子市垣根町一丁目283番地

資本金:1,000,000円(2022年6月8日現在)

発行済株式総数:20株(同)

発行可能株式総数:200株

設立日:2018年8月21日

決算日:7月31日

※2022年8月30日を基準日として、株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、現時点で登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は1,000株、発行可能株式総数は1,000,000株。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 田中快枝

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 200株

■募集株式の払込金額

1株あたり 100,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額700万円を以下の目的に充てる予定

設備投資(ビール缶充填機) 546万円

手数料 154万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額1,300万円(目標募集額700万円と上限募集額2,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定

設備投資(クラフトコーラ製造設備) 400万円

設備投資(ビール品質検査器具) 200万円

設備投資(新醸造所内装費用) 414万円

手数料 286万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(1株)

200,000円コース(2株)

300,000円コース(3株)

400,000円コース(4株)

500,000円コース(5株)

■申込期間

2022年9月11日~9月15日

■目標募集額

7,000,000円(上限募集額 20,000,000円)

■払込期日

2022年10月11日

■連絡先

チョウシ・チアーズ株式会社

電話番号:0479-21-3986

メールアドレス:info@choshicheers.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

▼国際コンペ受賞の実力!銚子の人気ブルワリーがクラフトビール醸造所の拡大&地方創生に取り組む「チョウシ・チアーズ」

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