【↑】日経平均 大引け| 反発、前日の急落を受け自律反発狙いの買いが優勢 (9月15日)
日経平均株価
始値 27873.96
高値 27946.20(11:35)
安値 27801.44(09:33)
大引け 27875.91(前日比 +57.29 、 +0.21% )
売買高 8億9754万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3326億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日急落の反動も上げ幅は限定的
2.前日の米株市場では主要株指数下げ止まり不安心理後退
3.米株の戻り小さく、東京市場でも様子見ムードは拭えず
4.鉄道、不動産など内需買われ、鉄鋼など景気敏感株軟調
5.値上がり銘柄数は1000に届かず、全体の5割にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比30ドル高と反発した。前日大幅安の反動からリバウンド狙いの買いが流入した。
東京市場では、前日の日経平均株価急落の反動で自律反発狙いの買いが優勢となった。米国株市場で主要株価指数が下げ止まったことで不安心理が後退したが、戻りも限定的だった。
15日の東京市場は、東京市場は朝方から買いが先行したものの終日上値の重い展開を強いられた。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数ともにプラス圏で着地し、8月のCPI発表を受けた前々日の波乱展開はひとまず終止符を打つ形となった。ただ、上値を積極的に買う動きはみられず、NYダウはわずか0.1%の上昇となったことで、東京市場でも様子見ムードが拭えなかった。業種別では内需の消費材や鉄道、不動産などインバウンド需要の恩恵が見込まれるセクターに買いが向かった。一方で鉄鋼や海運、非鉄など世界景気敏感株には値を下げる銘柄も目立った。日経平均は1日を通じて2万8000円台を回復する場面はみられなかった。値上がり銘柄数は1000を下回りプライム市場全体の5割強にとどまっている。
個別では、売買代金で2位となった任天堂<7974>が上昇したほか、ソフトバンクグループ<9984>も頑強。東京エレクトロン<8035>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も堅調、ダブル・スコープ<6619>も上昇した。JR東日本<9020>、日本航空<9201>なども上値を追った。アルヒ<7198>、ラクスル<4384>がストップ高に買われたほか、ギフトホールディングス<9279>も急騰。鳥貴族ホールディングス<3193>、パーク24<4666>も物色人気となった。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が売りに押され、三井ハイテック<6966>は大幅下落となった。SMC<6273>も値を下げた。日本製鉄<5401>が軟調、レノバ<9519>も冴えない。日医工<4541>が大きく利食われたほか、KADOKAWA<9468>も大幅安。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、新日本科学<2395>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、資生堂 <4911>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約53円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、オリンパス <7733>、アドテスト <6857>、電通グループ <4324>、日東電 <6988>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約29円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)陸運業、(4)鉱業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)精密機器、(3)非鉄金属、(4)倉庫運輸関連、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ビジョナル <4194> [東証G]
前期営業益3.5倍で今期も50%の大幅増益見込む。
△ラクスル <4384> [東証P]
23年7月期経常損益は黒字化で最高益更新へ。
△VNX <4422> [東証G]
新規受注増え22年7月期決算は上振れ着地。
△パーク24 <4666> [東証P]
コスト抑制などで通期業績予想を大幅上方修正。
△エニーカラー <5032> [東証G]
Vチューバー好調で業績上方修正期待。
△リード <6982> [東証S]
成形体の製造方法に関する特許を取得。
△アルヒ <7198> [東証P]
SBIノンバンクHDによるTOB価格にサヤ寄せ。
△ギフトHD <9279> [東証P]
通常営業継続で第3四半期は大幅増益を達成。
△イントループ <9556> [東証G]
IT人材ニーズ捉え23年7月期も高成長継続へ。
△東急レク <9631> [東証S]
東急 <9005> [東証P]が株式交換で完全子会社化へ。
▼ワンプラ <4199> [東証G]
22年8月期営業損益見通し下方修正。
▼カドカワ <9468> [東証P]
五輪汚職事件で角川歴彦会長の逮捕を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アルヒ <7198>、(2)ラクスル <4384>、(3)ギフトHD <9279>、(4)プロレド <7034>、(5)鳥貴族HD <3193>、(6)オロ <3983>、(7)パーク24 <4666>、(8)タナベ経営 <9644>、(9)エニグモ <3665>、(10)りたりこ <7366>。
値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)カドカワ <9468>、(3)三井ハイテク <6966>、(4)ネオジャパン <3921>、(5)シルバライフ <9262>、(6)トルク <8077>、(7)リンクユー <4446>、(8)ジャムコ <7408>、(9)大阪チタ <5726>、(10)新日本科学 <2395>。
【大引け】
日経平均は前日比57.29円(0.21%)高の2万7875.91円。TOPIXは前日比2.97(0.15%)高の1950.43。出来高は概算で8億9754万株。東証プライムの値上がり銘柄数は960、値下がり銘柄数は773となった。東証マザーズ指数は751.08ポイント(6.92ポイント高)。
[2022年9月15日]
株探ニュース