「半導体」が12位、半導体市場の逆風強まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が12位となっている。
半導体関連銘柄の収益環境に逆風が吹いている。ひと頃は自動車業界をはじめ広範囲にわたる製造業にサプライチェーンリスクをもたらすほど需給が逼迫していたが、中国の過剰発注の反動などもあり、足もとでは需給がかなり緩んだ状態にある。それに伴い半導体生産設備の増強ラッシュも急減速する可能性が意識され始めている。
国内半導体製造装置のトップメーカーである東京エレクトロン<8035>を筆頭とする国内4社の24年3月期の最終利益が6月末に比べ合計で1割強下振れし、今期の市場予想比で減益に転じたことが前週の日本経済新聞で報じられている。販売が伸び悩むスマートフォンやパソコン向けだけでなく、あらゆるセグメントで半導体の需要減速が観測されているが、こうした状況下で米国株市場でも半導体関連株の下落が目立っている。代表的な銘柄であるインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>は年初来安値圏で売り買いを交錯させている。
半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は直近下げ止まる動きをみせてはいるものの、13週移動平均線を大きく下回る水準で推移しており、この流れが東京市場にも波及している。
きょうは前日の米株高を受け、レーザーテック<6920>は4日ぶり反発に転じているものの上げ幅はわずかにとどまっており、戻り売り圧力の強さが目立つ。このほか、東エレク、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など主力どころは目先自律反発狙いの買いが入っているが上値は重い展開だ。