塩野義が6日ぶり反発、新型コロナの経口抗ウイルス薬が第2/3相臨床試験で主要目的達成
塩野義製薬<4507>は6日ぶりに反発。午前11時ごろ、新型コロナウイルス感染症の経口抗ウイルス薬として開発中のエンシトレルビル フマル酸について、第2/3相臨床試験のフェーズ3パートにおいて、主要目的を達成したと発表しており、今後の展開に期待する買いが流入している。
同試験は、同薬を1日1回、5日間経口投与した際の臨床症状の改善効果を検証することが主目的で、その結果として軽症/中等症患者において、重症化リスク因子の有無にかかわらずオミクロン株に特徴的な5症状が消失するまでの時間をプラセボに対して有意に短縮した。また、投与4日目(3回投与後)におけるウイルスRNA量を有意に減少させ、優れた抗ウイルス効果を確認したとしている。なお、23年3月期の連結業績予想に与える影響は未定としている。