話題株ピックアップ【夕刊】(2):タカラバイオ、ユニポス、スタティアH
■サカイ引越センター <9039> 4,725円 +40 円 (+0.9%) 本日終値
サカイ引越センター<9039>は小幅反発。午前11時ごろに発表した9月度の月次売上高(速報)が前年同月比3.5%増と6カ月連続で前年実績を上回っており、これが好感された。
■タカラバイオ <4974> 1,713円 +12 円 (+0.7%) 本日終値
タカラバイオ<4974>が反発。同社は9月30日、経済産業省が進める21年度補正予算「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に採択されたと発表しており、これが好材料視された。同整備事業により、同社は感染症パンデミック発生時にはワクチン製造を行い、平時には再生・細胞医療・遺伝子治療の開発・製造を支援するCDMO事業を行うデュアルユース製造設備(ワクチン製造拠点の整備事業)、並びにワクチン製造に不可欠な部素材などの製造設備の整備を、同整備事業の補助金を活用して本社地区において進めるとしている。
■ウェルスナビ <7342> 1,460円 -121 円 (-7.7%) 本日終値
ウェルスナビ<7342>が大幅続落。前週末30日の取引終了後、SBIグループのSBI証券、SBIネオモバイル証券の2社との業務提携を解消すると発表しており、今後の業績への影響を懸念した売りが出たようだ。提携パートナー事業が順調に成長していることでSBIグループ2社への依存度が低下していることや、2社の知名度や信用力に頼らなくても事業成長を維持できることなどを考慮し、提携の解消を決めた。2社向けサービスの顧客と預かり資産は自社サービスに引き継がれるため、営業収益への貢献は変わらないという。なお、提携解消に伴い2社へのレベニューシェアの支払いがなくなることから、22年12月期営業利益予想を3300万円から4500万円(前期4億3200万円の赤字)へ上方修正した。営業収益予想については従来予想を据え置いた。
■カッパ・クリエイト <7421> 1,272円 -90 円 (-6.6%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
カッパ・クリエイト<7421>が大幅安で4日続落。同社社長の田邊公己容疑者が不正競争防止法違反で逮捕された事件で、警視庁が法人としてのカッパクリエを書類送検したことが複数のメディアで大きく報じられており、これを受けて先行き懸念が一段と強まっているようだ。なお、同件について会社側は3日、「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」などとするコメントを発表した。
■ツルハホールディングス <3391> 8,210円 -280 円 (-3.3%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>が反落。9月30日の取引終了後に発表した9月度(8月16日~9月15日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.6%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.0%増と上昇したものの、客数が同2.5%減と落ち込んだ。
■ニトリホールディングス <9843> 12,050円 -140 円 (-1.2%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が続落。前週末9月30日の取引終了後に23年3月期上期(2月21日~8月20日)の決算を発表。営業利益が前年同期比10.9%減の690億4500万円と減益で着地したことが嫌気されたようだ。円安進行や原油高による輸入コストの上昇などが利益を押し下げた。売上高については、同2.1%増の4230億7200万円と増収を確保した。なお、変則決算となる今期業績予想の変更はないとしている。
■三菱UFJ <8306> 648円 -3.5 円 (-0.5%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックス・グループ<GS>、JPモルガン<JPM>など大手金融株が軒並み安に売られ、全体相場の下げを助長した。米長期金利が上昇傾向を強めているが、2年債利回りが10年債利回りを上回る逆イールド現象が常態化しており、リセッション懸念が高まるなか内需の要である銀行株への押し目買いの動きも限定的となっている。東京市場でも銀行セクターは上値が重い状況にある。海外ではクレディ・スイスの財務不安説が浮上していることも、金融株にネガティブに働いている。
■あさひ <3333> 1,301円 -5 円 (-0.4%) 本日終値
あさひ<3333>は続落。午後1時ごろに発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比4.3%減と4カ月ぶりに前年実績を下回っており、これが嫌気された。客単価が同4.6%増と引き続き伸長したものの、客数が同8.5%減となったことが響いた。
■Unipos <6550> 206円 +50 円 (+32.1%) ストップ高 本日終値
Unipos<6550>が3営業日ぶりに急反発しストップ高。同社は9月30日、三井住友ファイナンス&リース(東京都千代田区)がグループ会社を含む国内の従業員(約2800人)を対象に、「ピアボーナスUnipos」を導入したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「ピアボーナスUnipos」は、従業員同士が「貢献に対する称賛×少額のインセンティブ」を送りあうピアボーナスの仕組みを使って「組織を変える行動を増やす」Webサービス。なお、9月26日には中外製薬<4519>が国内外グループ会社を含む従業員8000人規模で導入したことを明らかにしている。
■スタティアH <3393> 1,074円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
スターティアホールディングス<3393>がストップ高。9月30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を180億円から193億8500万円(前期比21.1%増)へ、営業利益を7億円から11億円(同3.2倍)へ、純利益を4億2000万円から7億5200万円(同21.5%減)へ上方修正したことが好感された。情報セキュリティーの主力製品であるUTM(統合脅威管理)を中心としたネットワーク機器の導入が好調であることや、引き続き、MFP(複合機)におけるパートナー販売が好調に推移し、売上高が大幅に上振れていることが要因としている。同時に子会社クラウドサーカスが、テレビ東京ホールディングス<9413>傘下のテレビ東京メディアネットとアニメ領域に特化したNFT事業を共同展開すると発表したことも好材料視されている。テレビアニメの場面写真や設定画などのNFTを扱うマーケットプレイス「fancity(ファンシティ)」を10月をメドに開設する予定で、更に購入したNFTを任意の場所に飾ることができる「fanroom(ファンルーム)」(仮)の開設や、NFT保有者のみが閲覧できる限定コンテンツ、NFT保有者限定の特典などを予定しているという。
株探ニュース