話題株ピックアップ【夕刊】(1):霞ヶ関C、KeePer、アシックス
■霞ヶ関キャピタル <3498> 4,230円 +700 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ高。4日の取引終了後に23年8月期業績予想を発表し、売上高を前期比27.5%増の265億円、営業利益を同49.4%増の32億円とした。前期に続き増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが入ったようだ。配当予想も前期比20円増の50円を見込んだ。同時に発表した22年8月期決算は、売上高が前の期比45.4%増の207億8000万円、営業利益が同61.2%増の21億4100万円だった。主力の物流施設開発やホテル開発を進めたほか、新規事業への取り組みを図るなど積極的に案件を積み上げた。
■アークランズ <9842> 1,645円 +154 円 (+10.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
アークランズ<9842>が大幅続伸。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが財務省に4日付で提出した大量保有報告書で、シティインデックスイレブンスと共同保有者の保有割合が5.06%となったことが同日の取引時間終了後に明らかになった。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
■CCT <4371> 3,260円 +165 円 (+5.3%) 本日終値
コアコンセプト・テクノロジー<4371>が3日続伸。岩井コスモ証券は4日、同社株の目標株価を2000円から4500円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。同社はコンサルティング力とAI技術を融合してDXの実現から内製化までを支援する「DX支援サービス」を展開している。第2四半期(1~6月)の連結営業利益は前年同期比3.1倍の6億9000万円と大きく伸長。大型案件による押し上げが業績に寄与した。DX実現・内製化までをサポートする「CCT-DX Method」に実例が示せるようになったことなどが追い風となっている。同証券では、22年12月期の連結営業利益は12億円と会社予想(11億500万円)を上回ると予想している。
■KeePer技研 <6036> 4,120円 +195 円 (+5.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
KeePer技研<6036>が続伸。東海東京調査センターが4日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は従来の4280円から4500円に引き上げた。洗車・カーコーティングの店舗「キーパーラボ」の新規出店の加速と施工台数の増加などが業績をけん引すると指摘。同調査センターは23年6月の単独営業利益を前期比29%増の55億8000万円(会社計画54億6300万円)、24年6月期の同利益は71億2000万円と連続増益を見込んでいる。
■インソース <6200> 3,020円 +137 円 (+4.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
インソース<6200>は5日続伸で年初来高値を更新。同社はきょう午前、7月から9月にかけてコア・ソリューションプランを新たに9本リリースしたと発表しており、今後の展開に期待した買いが入った。新プランは、新規事業開発や組織改革などテーマ別で4本、派遣業など業界別3本、若手・中堅・管理職など社内階層別で2本となっている。
■ハニーズHD <2792> 1,235円 +54 円 (+4.6%) 本日終値
ハニーズホールディングス<2792>が続伸。同社は4日、9月度の月次データを公表。既存店売上高は前年同月比16.3%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客数が同1.8%増と堅調だったほか、客単価が同14.3%増と伸びたことが寄与。残暑により夏物の売り上げが順調だったことに加え、後半の3連休からは秋物が好調だった。なお、直営店ベースの売上高は同16.5%増だった。
■アシックス <7936> 2,515円 +90 円 (+3.7%) 本日終値
アシックス<7936>が3日続伸。この日午前中、投資子会社であるアシックス・ベンチャーズが、視覚障害者向け歩行ナビゲーションシステムの開発を進めるAshirase(栃木県宇都宮市)に出資したと発表しており、これが好材料視された。Ashiraseは、ホンダ<7267>の新事業創出プログラムへの参加を経て21年4月に設立されたスタートアップ企業。アシックスとは、20年10月から21年2月にかけて開催されたスタートアップ企業とのアクセラレーター(事業連携推進)プログラム「アシックス・アクセラレーター・プログラム」で優秀賞を受賞。また、22年3月には、視覚障害者を対象にした実証実験をアシックススポーツ工学研究所のサポートのもと実施するなど協業に向けた取り組みがスタートしている。
■エービーシー・マート <2670> 6,460円 +230 円 (+3.7%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が大幅続伸し年初来高値を更新。4日の取引終了後に発表した9月度概況で、既存店売上高が前年同月比18.1%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月後半に2度の台風があり、西日本を中心に影響があったものの、シルバーウィークに大型ショッピングセンターや郊外のアウトレットモールが好調だった。商品別では、気温の低下により秋物商品の動きが良く、レザーシューズ、レディースシューズ、アパレルの売り上げが伸長した。なお、全店売上高は同18.5%増だった。
■フジ <8278> 1,945円 +48 円 (+2.5%) 本日終値
フジ<8278>が続伸。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高3861億7100万円(前年同期比2.4倍)、営業利益51億800万円(同54.6%増)、純利益59億4300万円(同98.1%増)と大幅増収増益となったことが好感された。3月にマックスバリュ西日本と経営統合したことで、新規出店も含めてグループ店舗数が前年同期比389店舗増の519店舗となったことが寄与した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高7740億円(前期比2.4倍)、営業利益139億円(同88.5%増)、純利益58億円(同47.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■村田製作所 <6981> 7,082円 +139 円 (+2.0%) 本日終値
村田製作所<6981>が3連騰、9月中旬を境に急速に下値模索の動きを強いられ、9月末には6604円の年初来安値を形成したが、目先空売りの買い戻しやリバウンド狙いの買いが続いている。きょうは9月28日ザラ場以来となる7000円台を回復した。米アップル<AAPL>のiPhone14の売れ行きが低調で、増産計画を断念したことなどが伝わり、同社はアップルのトップサプライヤーとしてその煽りで大きく売り込まれた経緯がある。米国株市場で直近はアップルの株価がリバウンド局面に移行していることで、同社株にも追い風となった。
株探ニュース