東京株式(大引け)=128円高、欧米株全面高を好感も上値の重さ意識

市況
2022年10月5日 15時55分

5日の東京株式市場は前日の欧米株全面高を受け買い優勢の地合いが続いた。ただ、日経平均株価はほぼ寄り付き天井で上値も重く、狭いゾーンでの推移となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比128円32銭高の2万7120円53銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は11億8570万株、売買代金概算は2兆8269億円。値上がり銘柄数は898、対して値下がり銘柄数は849、変わらずは89銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク選好ムードのなか始まった。前日の欧州株市場は全面高となり、特にドイツやフランスなど主要国市場の株価上昇率の大きさが目立った。米国株も欧州時間を引き継いで強気優勢の地合いが鮮明となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数とも連日の大幅高に買われる展開となった。そして東京市場もこれに追随する形となり、寄り付き段階で2万7000円台回復となったが、きょうは主力株をはじめ総じて買い疲れ感もみられ、上げ一巡後は目先筋の利益確定売りで値を消す銘柄も相次いだ。主要国中銀の金融引き締めペースが緩むとの思惑が空売り筋の買い戻しを誘っているが、2万7000円台に入ると上値を買い進む実需の買いは限られた。値上がり銘柄数は900に届かず、値下がり銘柄数と比べて若干数は多かったものの全体の半分程度にとどまっている。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が高く、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。キーエンス<6861>、信越化学工業<4063>、SMC<6273>などが買われたほか、HOYA<7741>、エーザイ<4523>なども上昇した。村田製作所<6981>、日本電産<6594>なども堅調。アークランズ<9842>が商いを伴い値上がり率トップに買われ、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も物色人気。ジャムコ<7408>も値を飛ばした。

半面、東京エレクトロン<8035>が朝高後に値を消しマイナス圏で引けたほか、武田薬品工業<4502>も軟調。JR東日本<9020>、三菱重工業<7011>が冴えず、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も売りに押された。エスプール<2471>が急落、トレジャー・ファクトリー<3093>も大幅安。シンクロ・フード<3963>、プレミアグループ<7199>が売られ、日本板硝子<5202>の下げも目を引いた。

出所:MINKABU PRESS

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