話題株ピックアップ【昼刊】:東ガス、キユーピー、高島屋

注目
2022年10月11日 11時40分

■コジマ <7513>  636円  +36 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

7日に決算を発表。「今期経常は微減益、前期配当を4円増額・今期も14円継続へ」が好感された。

コジマ <7513> [東証P] が10月7日大引け後(15:00)に決算を発表。22年8月期の経常利益(非連結)は前の期比7.8%減の85.2億円になり、23年8月期は前期比0.3%減の85億円とほぼ横ばい見通しとなった。同時に、前期の年間配当を10円→14円(前の期は14円)に増額し、今期も14円を継続する方針とした。

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■東京ガス <9531>  2,573円  +85 円 (+3.4%)  11:30現在

東京ガス<9531>は3日ぶりに反発。前週末7日取引終了後、豪州子会社の液化天然ガス(LNG)権益について、4プロジェクトを投資会社に売却することを決めたと発表した。完了時期は2023年3月以降の見通し。23年3月期の業績に与える影響については現在精査中で、公表すべき事項が生じた場合、速やかに開示するとしている。売却額は数千億円で、LNG調達には影響はないとも伝わっている。売却に伴う利益計上への思惑に加え、事業の選択と集中に向けた取り組みを評価した買いが集まった。

■シュッピン <3179>  1,349円  +44 円 (+3.4%)  11:30現在

シュッピン<3179>は3日続伸。前週末7日の取引終了後に発表した9月度の月次情報で、売上高が前年同月比18.0%増の伸長となったことが好感されている。免税売上高が回復基調にある時計事業とカメラ事業がともに好調に推移した。また、円安効果を受けて越境EC売上高も好調だった。新規Web会員数が堅調に推移しており、会員数は前月比3984人増の59万4588人となった。

■キユーピー <2809>  2,436円  +76 円 (+3.2%)  11:30現在

キユーピー<2809>が4営業日ぶりに反発している。同社は7日取引終了後、22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.3%減の214億700万円にとどまったものの、通期計画260億円に対する進捗率が82.3%に達していることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は同4.7%増の3182億1400万円で着地。海外での売り上げ伸長に加え、業務用での外食需要減少の影響が前期より回復したことが増収につながった。一方、利益面では主原料の高騰などが重荷となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■高島屋 <8233>  1,786円  +44 円 (+2.5%)  11:30現在

高島屋<8233>は3日続伸、年初来高値圏をまい進する展開となっている。前週末7日の取引終了後に23年2月期業績予想の上方修正を発表。売上高を4315億円から4390億円(前期比42.3%減)へ、純利益を100億円から200億円(同3.7倍)へ引き上げたことが好感されているようだ。消費マインドの改善傾向が追い風となっているほか、円安進行による海外グループ会社の円建てでの押し上げ効果が寄与。また、固定資産の譲渡に伴う特別利益の計上が利益を大きく押し上げる見通し。きょうから新型コロナウイルスの水際対策が緩和されるとあって、インバウンド復活期待を背景に百貨店株は総じて強い動きをみせている。高島屋のほか、三越伊勢丹ホールディングス<3099>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、松屋<8237>が年初来高値を更新した。

■サカタのタネ <1377>  4,365円  -655 円 (-13.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

サカタのタネ<1377>が急落。同社は7日取引終了後、23年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比25.6%減の24億6700万円となり、上半期計画の54億円に対する進捗率が45.7%にとどまったことがネガティブ視されているようだ。野菜種子の販売が安定して推移したことなどから売上高は同8.3%増の177億3600万円となったが、売上総利益率が低下したことや販管費が増加したことが利益面に影響した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■わらべ日洋 <2918>  1,892円  -217 円 (-10.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅安で4日続落。前週末7日の取引終了後、23年2月期業績予想の修正を発表。純利益を30億円から26億円(前期比20.4%減)へ減額したことが嫌気されているようだ。上期に持ち分法投資損失と減損損失を計上したことが要因。海外事業が当初計画を上回ることや商品企画の見直しが寄与し、売上高は1940億円から1950億円(同1.4%増)へ、営業利益は45億円から48億円(同8.1%増)へ引き上げた。あわせて、エスビー食品<2805>子会社からの食品製造事業の譲受と、これに伴う新工場の設立を発表した。

■コーナン商事 <7516>  3,165円  -195 円 (-5.8%)  11:30現在

コーナン商事<7516>は年初来安値を更新した。前週末7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想の修正を発表。純利益の見通しを158億円から128億円に下方修正したことを嫌気した売りが膨らんだ、単純比較はできないが、今期の純利益は収益認識に関する会計基準適用前の前期実績と比べると、微増の見通しから一転17.9%減の見込みとなる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出制限が緩和されるなか、3~8月期は消費者がホームセンターよりも旅行や行楽地に向かう傾向があり客数が減少。急激な円安や原材料価格の高騰、水道光熱費の上昇も利益を押し下げるという。

■ハイデイ日高 <7611>  1,930円  -114 円 (-5.6%)  11:30現在

7日に決算を発表。「今期経常を一転15%減益に下方修正」が嫌気された。

ハイデイ日高 <7611> [東証P] が10月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常損益(非連結)は16.3億円の黒字(前年同期は5億円の赤字)に浮上し、従来予想の13.5億円の黒字を上回って着地。しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の26億円→22億円(前期は25.8億円)に15.4%下方修正し、一転して14.9%減益見通しとなった。

⇒⇒ハイデイ日高の詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  36,690円  -2,140 円 (-5.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株のほか、半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>、車載マイコンのトップメーカーであるルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体セクターに売りがかさんでいる。米国株市場では前週末と今週明けにエヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>などをはじめ半導体関連株の売りが顕著となり、全体指数の下げを助長する展開となった。米長期金利が上昇傾向を強め景気後退への懸念が高まっていることに加え、バイデン米政権が中国への半導体輸出規制を強化していることが嫌気されている。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は直近2営業日で9%以上も水準を切り下げ、約2年ぶりの安値水準に沈んでおり、東京市場でもこの影響を受ける形で同関連株への売りを誘発している。

■安川電機 <6506>  4,175円  -210 円 (-4.8%)  11:30現在

安川電機<6506>が大幅続落している。前週末8日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、営業利益を720億円から700億円(前期比32.4%増)へ、純利益を525億円から515億円(同34.3%増)へ下方修正したことが嫌気されている。世界的な自動車・半導体・電子部品市場の拡大や、中国におけるニューインフラ投資による需要が高い水準で推移しており、ロボットセグメントを中心に好調な受注が継続していることから売上高は5250億円から5500億円(同14.8%増)へ上方修正した。ただ、原材料費や物流費の高騰の影響が想定よりも大きくなっているとし、各利益予想を下方修正した。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高2635億2800万円(前年同期比9.8%増)、営業利益312億6000万円(同16.4%増)、純利益238億8900万円(同12.0%増)だった。

■日経レバ <1570>  13,210円  -635 円 (-4.6%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落。日経レバは日経平均に連動するように組成されたETFで、全般相場のボラティリティが高まると個人投資家を中心とした短期資金による売り買いが活発化する傾向が強い。きょうは、米国をはじめとする世界株安の流れにのまれる形で日経平均は大きく下値を探る展開を強いられており、日経レバもそれに歩調を合わせて大きく売られる展開だが、信用買い残は9月中旬以降、個人投資家が信用取引を活用して強気に買い向かう動きが反映されており、特に直近データで買い残の増加が顕著となっている。

■アダストリア <2685>  2,110円  -98 円 (-4.4%)  11:30現在

アダストリア<2685>は軟調。前週末7日取引終了後、第2四半期(3~8月期)の連結決算を発表した。純利益は前年同期比8.7倍の38億9300万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が和らぐなか、アパレル・雑貨関連事業は春夏商品の販売が好調だったほか、販売管理費の抑制効果も出た。ただ好決算になるとの期待が同社の株価には事前に織り込まれており、決算発表を受けていったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだ。もっとも3~8月期の純利益は、通期の計画に対する進捗率が61.8%に上るなど業績の上振れ期待は根強く、75日移動平均線が位置する水準に接近すると押し目買いが入り下げ渋った。

■シリコンスタジオ <3907>  1,616円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在

シリコンスタジオ<3907>がストップ高。前週末7日の取引終了後、22年11月期の連結業績予想について、売上高を40億9500万円から44億円(前期比10.4%増)へ、営業利益を1億円から3億2000万円(前期9600万円の赤字)へ、最終利益を6000万円から2億円(同1億100万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。開発推進・支援事業で受託開発が増加しているほか、ミドルウェアライセンス販売で大型ライセンス契約の売り上げを一括計上したこと、人材事業で有料職業紹介の成約件数が増加したことなどが寄与する。また、注力しているミドル・ハイクラス人材向けサービスも利益増に貢献する。同時に発表した第3四半期累計(21年12月~22年8月)決算は、売上高32億3300万円(前年同期比15.0%増)、営業利益3億600万円(前年同期2億5400万円の赤字)、最終利益1億4800万円(同2億7700万円の赤字)だった。

■ハナツアーJ <6561>  1,841円  +80 円 (+4.5%)  11:30現在

HANATOUR JAPAN<6561>など旅行関連株が全体地合い悪のなか軒並み逆行高をみせているほか、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、高島屋<8233>などの百貨店株、JR東日本<9020>を筆頭に電鉄株の一角など、インバウンド消費で恩恵を受ける銘柄群に物色の矛先が向いている。きょう11日から国内で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための水際対策が緩和される。ビザなしの渡航や個人旅行が再開されることに伴い、消費関連セクターへの収益恩恵が期待されている。ここ急速に進む円安もインバウンド消費を一段と活性化させる効果が見込まれ、全体相場がリスクオフに傾くなかも、例外的に関連企業には買いが優勢となっている。

●ストップ高銘柄

グラフィコ <4930>  2,285円  +400 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

伊勢化学工業 <4107>  5,500円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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