新興市場銘柄ダイジェスト:メディアは大幅に3日ぶり反落、シリコンスタがストップ高

材料
2022年10月11日 15時38分

<2809> キユーピー 2445 +85

大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は214億円で前年同期比2.3%減益となった。6-8月期は72億円で同3.4%減、3-5月期の同8.1%減から減益率が縮小、市場コンセンサスも8億円程度上回ったとみられる。製品価格値上げによる需要鈍化などが警戒されていたが、想定以上にマヨネーズの需要が底堅かったもよう。過度な業績懸念の後退につながる形へ。

<3815> メディア 312 -37

大幅に3日ぶり反落。23年8月期の営業利益予想を前期比22.6%減の1.50億円と発表している。デジタルコンテンツ事業で新規コンテンツの制作強化や運用効率化を図る一方、占いサービスなどのOne to One事業でシステム開発に投資するほか、広告宣伝費が増加する見込み。22年8月期の営業利益は307.0%増の1.93億円で着地した。従来未定だった期末配当予想を4.50円(前期末実績は無配)としている。

<4169> エネチェンジ 843 +37

一時ストップ高。政府による「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」の対象となる6kW対応の普通充電器新モデル「モデル2」を茨城県の岩瀬桜川カントリークラブに設置したと発表している。国内で目的地充電に利用されている普通充電器の多くは3kW出力で、倍速の6kW出力に対応しているモデル2は限られた時間で効率的に充電できるという。今後、順次補助金に対応したEV普通充電器の設置を進めていく。

<3907> シリコンスタ 1616 +300

ストップ高。22年11月期の営業損益予想を従来の1.00億円の黒字から3.20億円の黒字(前期実績0.96億円の赤字)に上方修正している。受託開発の増加に加え、ミドルウェアライセンス販売で大型ライセンス契約を一括計上したことから開発推進・支援事業が伸びているため。人材事業で有料職業紹介の成約件数が増加したほか、ミドル・ハイクラス人材向けサービスが利益率上昇に寄与したことも利益を押し上げる見通し。

<4418> JDSC 670 +54

大幅に続伸。ファイナンス・プロデュース(東京都港区)と戦略的な資本業務提携を締結し、連結子会社化すると発表している。同社株式を保有するドリームインキュベータ<4310>などからの株式取得と第三者割当増資引き受けで議決権の49.0%を取得する。取得価額は約2.37億円。ファイナンス・プロデュースは企業買収や資金調達などのファイナンス領域の知見を活用してスタートアップを支援している。

<6561> HANATOUR 1871 +110

大幅に3日続伸。新型コロナウイルスの水際対策が11日から大幅に緩和されたことが好感されている。1日当たり5万人とされていた入国者数の上限が撤廃されたほか、ツアー以外の個人の外国人旅行客も約2年半ぶりに入国が解禁された。このためインバウンド需要の回復が期待できるとの見方から、HANATOUR JAPANのほかベルトラ<7048>や旅工房<6548>、アドベンチャー<6030>など観光関連銘柄に買いが入っている。

《ST》

提供:フィスコ

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