本日注目すべき【好決算】銘柄 北興化、コーテクHD、ローツェ (11日大引け後 発表分)
11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
北興化 <4992> [東証S] ★今期経常を一転46%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ
◆22年11月期の連結経常利益を従来予想の36億円→56億円に55.6%上方修正。従来の6.3%減益予想から一転して45.7%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。農薬事業の堅調な推移に加え、中国子会社を含むファインケミカル事業における好調な販売が寄与する。また、円安による為替差益の計上なども利益を押し上げる。
KG情報 <2408> [東証S] ★今期経常を66%上方修正、配当も1.4円増額
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の1億5400万円→2億5600万円に66.2%上方修正。増益率が4.7倍→7.8倍に拡大する見通しとなった。ウェディングフォト事業にかかる経費の減少に加え、ウッドショックの影響で家づくり相談・紹介サービス「家づくり学校」の新規店舗出店が想定通りに進まず、広告宣伝費などが計画を下回ることが上振れの要因。
併せて、今期の年間配当を従来計画の10円→11.4円(前期は10円)に増額修正した。
ディアライフ <3245> [東証P] ★前期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額
◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の50億円→55.7億円に11.4%上方修正。増益率が21.5%増→35.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。昨年10月に子会社化したアイディグループの業績が寄与したことに加え、積極的な販売戦略が奏功し、都市型マンションや収益不動産の売却が想定以上に好調だったことが要因。
併せて、期末一括配当を従来計画の34円→42円(前の期は30円)に増額修正した。
コーテクHD <3635> [東証P] ★上期営業を一転7%増益に上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結営業利益を従来予想の130億円→175億円に34.6%上方修正。従来の5.9%減益予想から一転して6.6%増益見通しとなった。パッケージゲーム分野で新作タイトルが好調だったことに加え、ダウンロードを中心にリピート販売が伸びたことが寄与。オンライン・モバイル分野で運営中の自社開発タイトルとIP許諾タイトルがともに安定して推移したほか、外注加工費や広告宣伝費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。
サイエンスA <4412> [東証G] ★前期経常を一転黒字に上方修正・6期ぶり最高益更新へ
◆22年8月期の経常損益(非連結)を従来予想の6400万円の赤字→900万円の黒字(前の期は9500万円の赤字)に上方修正し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。大口顧客の購入や既存顧客の買い替えを背景に、アクセサリーの売上高が計画を上回ったことが寄与。採用時期の後ろ倒しや採用コストが想定を下回ったことなども上振れの要因となった。
ミクロン <6159> [東証S] ★前期経常を一転2.9倍増益に上方修正、配当も1円増額
◆22年8月期の連結経常利益を従来予想の4.4億円→18.1億円に4.1倍上方修正。従来の29.8%減益予想から一転して2.9倍増益見通しとなった。為替相場の変動に伴い、為替差益12.7億円を計上することが上振れの要因。
併せて、期末一括配当を従来計画の7円→8円(前の期は8円)に増額修正した。
ローツェ <6323> [東証P] ★今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年2月期の連結経常利益を従来予想の247億円→308億円に24.4%上方修正。増益率が38.9%増→72.9%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体製造装置の受注が堅調に推移するなか、円安進行で為替差益が発生することが利益を押し上げる。
ライトオン <7445> [東証P] ★今期経常は71倍増益へ
◆22年8月期の経常利益(非連結)は前の期連結比92.0%減の700万円に落ち込んだものの、続く23年8月期は前期比71倍の5億円に急拡大する見通しとなった。今期は「期待を超える顧客体験の創造」「ECビジネスの飛躍的拡大」「デジタルシフトによる事業基盤の強化」を成長戦略とし、来店客数の増加と売上高の回復を目指す。また、引き続き固定費の適正化やコスト削減を進める方針。
株探ニュース