話題株ピックアップ【夕刊】(3):インタスペス、エネチェンジ、ラキール
■インタースペース <2122> 1,000円 +60 円 (+6.4%) 本日終値
インタースペース<2122>が続急伸。18日の取引終了後、集計中の22年9月期の連結業績について、売上高が70億円から71億円へ、営業利益が9億5000万円から10億5000万円へ上振れて着地したようだと発表。また、20円を予定していた期末配当予想を25円へ引き上げたことが好感された。会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、主力のインターネット広告事業で「金融」「サービス」などのカテゴリが好調に推移したほか、メディア運営事業で「ママスタ」が過去最高のユーザー閲覧数を推移するなど好調に推移した。また、原価率の改善や一般管理費の減少などに取り組んだことも寄与した。なお、最終利益は減損損失計上のため、7億2000万円から5億1000万円へ下振れて着地した。
■ENECHANGE <4169> 918円 +53 円 (+6.1%) 本日終値
ENECHANGE<4169>が大幅続伸。18日の取引終了後、JTB商事(東京都中野区)と、「エネチェンジEVチャージ」の販売パートナー契約及び工事請負基本契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。両社が連携することにより、JTB商事の法人顧客を対象にEV充電インフラ整備を加速させるのが狙い。エネチェンジは、レジャー施設や商業施設などの法人向けEV充電器「エネチェンジEVチャージ」を提供しており、27年までに最大300億円を投じてEV充電器を国内で3万台設置することを目標に掲げているが、JTB商事と連携することで、宿泊施設をはじめとした観光施設・レジャー施設・病院・学校などを中心にEV充電インフラ拡充を推進するとしている。
■ラキール <4074> 1,384円 +70 円 (+5.3%) 本日終値
ラキール<4074>が大幅続伸。同社は18日、楽天グループ<4755>傘下の楽天生命保険、楽天損害保険、楽天インシュアランスプランニングの3社に自社製品を提供すると発表。提供するのは、デジタルビジネスプラットフォーム「LaKeel DX」、データ統合プラットフォーム「LaKeel Data Insight」、データ分析・可視化プラットフォーム「LaKeel BI」の3製品。これにより、楽天保険グループのデータマーケティング推進をサポートするとしている。
■バーチャレク <6193> 1,140円 +52 円 (+4.8%) 本日終値
バーチャレクス・ホールディングス<6193>は4日続伸。18日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、売上高が従来の見通しの31億円から32億円(前年同期比6.7%増)、経常利益が1億8000万円から2億5000万円(同25.0%増)、最終利益が1億2000万円から1億6700万円(同12.8%増)にそれぞれ上振れて着地したようだと発表した。中間期の経常利益と最終利益は減益予想から一転して増益の見通しとなり、これを材料視した買いが集まった。IT&コンサルティング事業とアウトソーシング事業でプロジェクト利益率が向上したほか、販管費の抑制も寄与した。23年3月期の連結業績予想については8月10日に公表した数値に変更がないとし、今後、修正が必要となった場合は速やかに公表するとしている。
■日本システム技術 <4323> 1,361円 +56 円 (+4.3%) 本日終値
日本システム技術<4323>が6日続伸。18日の取引終了後、糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)と、メディカルビッグデータを用いた頭痛と医薬品の関係性に関する共同研究を開始したと発表しており、好材料視された。今回の共同研究のテーマは「片頭痛と、片頭痛医薬品および薬物乱用頭痛の関連性」。日シス技術は保有する匿名化された約800万人のレセプトデータをソースとしたメディカルビッグデータから、頭痛および片頭痛患者に処方された医薬品データや診療行為を抽出し提供するほか、あわせて患者の保有疾病情報から頭痛の進行度合いを解析し、処方医薬品と頭痛悪化における関係性について追究。その結果をもとに、片頭痛医薬品の過剰利用がもたらす影響や、一方で適切な医薬品利用を経た場合の結果について、関連性を分析するとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は、業績予想に織り込み済みとしている。
■アクサスHD <3536> 123円 +5 円 (+4.2%) 本日終値
アクサスホールディングス<3536>が続伸。この日午前中、22年8月31日時点の株主から株主優待制度を変更すると発表しており、好材料視された。現行制度では、10単元(1000株)以上を1年以上継続保有している株主を対象に参考価格800円のオリジナルウイスキー「スコティッシュロイヤル」またはキリン「アルカリイオンの水」1ケース(2リットル6本入り)を贈呈していたが、変更後は参考価格1万円のオリジナルウイスキー六甲山ピュアモルトウイスキー「MIZUNARA」またはキリン「自然が磨いた天然水」1ケース(同)を贈呈する。
■守谷輸送機工業 <6226> 526円 +21 円 (+4.2%) 本日終値
守谷輸送機工業<6226>は堅調。18日取引終了後、23年3月期の通期業績予想を修正したと発表した。売上高は従来の見通しの149億円から157億円(前期比13.1%増)に引き上げた一方、経常利益は17億7000万円から4億4800万円(同75.6%減)、最終利益は11億円から2億8200万円(同75.4%減)に下方修正した。想定を超える資材価格の上昇で原価率が大幅に悪化したことなどを業績予想に反映した。一方、良好な受注環境のなかで受注残は積み上がっているとしており、来期以降の業績回復を期待した買いが入ったようだ。
■ココナラ <4176> 561円 +11 円 (+2.0%) 本日終値
ココナラ<4176>は後場動意。午前11時30分ごろ、みずほ銀行(東京都千代田区)と特典提供に関する業務提携契約を締結したと発表しており、これが材料視された。今回の契約締結によりココナラは、みずほ銀行に「法人口座開設ネット受付」経由で新たに口座を開設した法人顧客や、「みずほビジネスデビット(Visa)」の会員顧客などに対して、ココナラビジネスによる社外人材の専門スキル活用による事業推進を支援する。
■シンクロ・フード <3963> 507円 +9 円 (+1.8%) 本日終値
シンクロ・フード<3963>が3日続伸。18日の取引終了後、運営する「飲食店ドットコム」の登録ユーザー数が25万件を突破したと発表しており、これが好材料視された。「飲食店ドットコム」は03年に開設した飲食店の出店開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト。最近では今年7月から実施しているコーポレートブランド・サービスブランドのリニューアルや、飲食店ユーザーや飲食業界に役立つコンテンツの発信などにより、ユーザー数が順調に増加しているという。
■マイクロアド <9553> 893円 +15 円 (+1.7%) 本日終値
マイクロアド<9553>が4日続伸。午前9時ごろ、マーケティングデータプラットフォーム「UNIVERSE」が保有するデータを活用し、地方自治体向けの広告配信サービス「UNIVERSE for 全国旅行支援」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「UNIVERSE」は、16年の提供開始からこれまで、自社保有のオーディエンスデータに加えて約210のパートナー企業やメディアから多種多様なデータ提供を受けているマーケティングデータプラットフォーム。連携する各種データを独自開発のデータ収集基盤によって統合的に集積・分析し、さまざまな業界業種に特化したデータプロダクトを提供しており、今回「全国旅行支援」が開始されたことを受けて、各地方自治体に向けて全国旅行支援に特化した広告配信サービス「UNIVERSE for 全国旅行支援」を新たに提供するとしている。
●ストップ高銘柄
ピー・ビーシステムズ <4447> 996円 +150 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース