【投資部門別売買動向】個人と自己売買が売り越す一方、海外勢と信託銀が買い越す (10月第2週)
●個人と自己売買が売り越す一方、海外勢と信託銀が買い越す
東証が20日に発表した10月第2週(11日~14日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米国経済指標を巡って乱高下したものの結局は往って来い相場となり日経平均株価が前週末比25円安の2万7090円と2週ぶりの小反落にとどまったこの週は、個人投資家が2週連続で売り越した。売越額は136億円と前週の4544億円から大幅に縮小した。証券会社の自己売買は3週連続で売り越し、売越額は4257億円と前週の4483億円から減少したものの高水準が続いた。
一方、海外投資家は2週連続で買い越し、買越額は1524億円と前週の4035億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越した。売越額は2237億円だった。現物と先物の合算でも2週ぶりに売り越し、売越額は712億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が3週連続で買い越し、買越額は1459億円と前週の2301億円から減少した。
日経平均が小反落する中、個人投資家と証券会社の自己売買が売り越す一方、海外投資家と信託銀行が買い越した。
■投資部門別売買代金差額 (10月11日~14日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全50社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
10月 ―――
第2週 1,524 1,459 ▲136 [ ▲769 633 ] 27,090円 ( -25 円)
第1週 4,035 2,301 ▲4,544 [ ▲2,675 ▲1,869 ] 27,116円 ( +1178 円)
9月 ―――
第4週 ▲5,644 641 6,206 [ 4,649 1,556 ] 25,937円 ( -1216 円)
第3週 ▲1,756 ▲817 2,036 [ 1,522 513 ] 27,153円 ( -413 円)
第2週 ▲670 ▲1,194 2,784 [ 896 1,887 ] 27,567円 ( -647 円)
第1週 ▲213 ▲2,650 ▲1,090 [ ▲737 ▲353 ] 28,214円 ( +563 円)
8月 ―――
第5週 ▲4,273 ▲587 6,910 [ 3,752 3,158 ] 27,650円 ( -990 円)
第4週 ▲1,212 ▲19 1,840 [ 524 1,316 ] 28,641円 ( -288 円)
第3週 ▲222 51 ▲1,871 [ ▲2,242 371 ] 28,930円 ( +383 円)
第2週 1,229 ▲97 ▲2,747 [ ▲2,366 ▲381 ] 28,546円 ( +371 円)
第1週 ▲820 ▲1,648 ▲58 [ ▲496 437 ] 28,175円 ( +374 円)
7月 ―――
第4週 ▲3,083 116 140 [ ▲383 524 ] 27,801円 ( -113 円)
第3週 1,919 829 ▲5,699 [ ▲4,197 ▲1,501 ] 27,914円 ( +1126 円)
第2週 ▲1,443 1,157 ▲107 [ ▲657 550 ] 26,788円 ( +271 円)
第1週 4,307 1,363 ▲3,047 [ ▲2,046 ▲1,001 ] 26,517円 ( +581 円)
6月 ―――
第5週 ▲3,673 3,522 1,517 [ 287 1,229 ] 25,935円 ( -556 円)
第4週 ▲1,656 745 ▲1,017 [ ▲373 ▲643 ] 26,491円 ( +528 円)
第3週 ▲8,044 643 7,069 [ 4,260 2,809 ] 25,963円 ( -1861 円)
第2週 1,823 ▲119 ▲15 [ ▲1,048 1,033 ] 27,824円 ( +62 円)
第1週 ▲410 ▲863 ▲2,080 [ ▲2,164 83 ] 27,761円 ( +979 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース