【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株高を受け半導体株中心に買い優勢 (10月24日)
日経平均株価
始値 27233.00
高値 27308.97(09:41)
安値 26974.90(15:00)
大引け 26974.90(前日比 +84.32 、 +0.31% )
売買高 10億3097万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆6027億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、前週末の米株高受けリスク選好
2.FRBの金融引き締め減速への思惑が浮上し買い戻しを誘発
3.日経平均は一時400円あまり上昇、後半は急速に伸び悩む
4.中国の新たな最高指導部人選を嫌気した香港株急落が重荷
5.個別は一時期売り込まれた半導体主力株への買いが目立つ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比748ドル高と3日ぶりに反発した。FRBによる利上げペースの減速観測で幅広い銘柄で買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、ハイテク主力株などを中心にリスク選好の地合いとなり日経平均株価は一時400円以上の上昇をみせる場面もあった。ただ、後半は上げ幅を急速に縮めている。
24日の東京市場は、買い優勢の地合い。前週末の米国株市場でNYダウが700ドルを超える上昇をみせるなど、主要株価指数が大きく水準を切り上げたことを受けリスクを取る動きが優勢となった。米国株市場ではFRBの金融引き締め減速観測が浮上、これをきっかけに長期金利も上昇一服となり株式市場に投資資金を引き寄せる格好となった。東京市場もこれに追随して日経平均は寄り付き時点で2万7000円台を回復したが、その後も一段と上値を伸ばし、400円あまりの上昇で2万7300円台まで駆け上がる場面もあった。ただ、買い一巡後は上値が重くなった。中国の習近平国家主席が発足させた最高指導部が習氏の側近で固められていることを嫌気して香港株市場が急落しており、この影響が東京市場にも及ぶ形となった。
個別では、断トツの売買代金をこなしているレーザーテック<6920>が上値追い鮮明となっているほか、東京エレクトロン<8035>も上昇するなど半導体主力株に物色の矛先が向いている。このほか、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運大手への買いが目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。SHIFT<3697>が値上がり率トップに買われ、ラクス<3923>が商いを伴い値を飛ばした。Sansan<4443>も物色人気。低位ではリブセンス<6054>が買いを集めた。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、エーザイ<4523>も値を下げた。JR東海<9022>など電鉄株も目先利益確定の売り。オーバル<7727>が急落、ギフティ<4449>も大幅安。西松屋チェーン<7545>、くら寿司<2695>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、ウエルシアホールディングス<3141>など消費関連株が利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、エムスリー <2413>、信越化 <4063>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約76円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、中外薬 <4519>、SBG <9984>、エーザイ <4523>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。うち32円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)ゴム製品、(4)機械、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)陸運業、(3)小売業、(4)パルプ・紙、(5)食料品。
■個別材料株
△海帆 <3133> [東証G]
再生エネ資源を利用した事業への進出を発表。
△アルファクス <3814> [東証G]
神奈川県の実証事業に配膳AIロボットが採択。
△ラクス <3923> [東証P]
米金融引き締め緩和期待で中小型グロースの代表格として物色。
△エルテス <3967> [東証G]
丸紅情報システムズと販売代理店契約締結。
△ナレッジS <3999> [東証G]
タレントテック事業への期待高まる。
△プレイド <4165> [東証G]
フルカイテンとの協業を強化しプロダクト連携によるソリューションの提供を開始。
△三機サービス <6044> [東証S]
兵庫機工の完全子会社化を材料視。
△オルガノ <6368> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△九州リース <8596> [東証S]
業績上方修正で今期大幅増益見通しに。
△郵船 <9101> [東証P]、商船三井 <9104> [東証P]
海運業界の業績先行き不安心理が後退。
▼神戸物産 <3038> [東証P]
9月単体営業利益は8ヵ月ぶり前年割れ。
▼オークファン <3674> [東証G]
子会社で不適切取引の疑い。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)SHIFT <3697>、(2)ラクス <3923>、(3)メック <4971>、(4)オルガノ <6368>、(5)Sansan <4443>、(6)インフォMT <2492>、(7)野村マイクロ <6254>、(8)TOREX <6616>、(9)ワオワールド <5128>、(10)扶桑化学 <4368>。
値下がり率上位10傑は(1)オーバル <7727>、(2)ウェルビー <6556>、(3)ギフティ <4449>、(4)コーセー <4922>、(5)西松屋チェ <7545>、(6)くら寿司 <2695>、(7)H2Oリテイ <8242>、(8)神戸物産 <3038>、(9)T&Gニーズ <4331>、(10)ウエルシア <3141>。
【大引け】
日経平均は前日比84.32円(0.31%)高の2万6974.90円。TOPIXは前日比5.21(0.28%)高の1887.19。出来高は概算で10億3097万株。東証プライムの値上がり銘柄数は904、値下がり銘柄数は858となった。東証マザーズ指数は726.49ポイント(2.41ポイント高)。
[2022年10月24日]
株探ニュース