話題株ピックアップ【夕刊】(1):円谷フィHD、日電産、シダックス
■円谷フィHD <2767> 2,176円 +310 円 (+16.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
円谷フィールズホールディングス<2767>が急反騰し年初来高値を更新。24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を980億円から1050億円(前期比10.6%増)へ、営業利益40億円から60億円(同74.2%増)へ、純利益を30億円から40億円(同61.9%増)へ上方修正したことが好感された。国内外のマーチャンダイジングが伸長しており、特に中国市場でトレーディングカードをはじめとするグッズなどの販売が好調に推移していることや、PS事業(遊技機事業)でパチンコ・パチスロの販売が堅調に推移していることが要因としている。
■野村マイクロ <6254> 3,650円 +285 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
野村マイクロ・サイエンス<6254>は続急伸。24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から450億円(前期比41.1%増)へ、営業利益を47億円から50億円(同12.8%増)へ、純利益を34億1500万円から38億700万円(同15.7%増)へ上方修正したことが好感された。各地域の受注が堅調に進んでいることに加えて、韓国や中国、台湾で想定を上回る水処理装置案件の受注が見込まれることが要因としている。
■日本電産 <6594> 8,361円 +396 円 (+5.0%) 本日終値
日本電産<6594>は3日続伸。24日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、最終利益が前年同期比30.1%増の866億4900万円だった。750億円としていた計画を上回って着地した。23年3月期の通期業績予想は据え置いたものの、業績予想の前提となる想定為替レートは対ドル110円、対ユーロ125円で変更せず、業績のさらなる上振れを期待した買いが集まった。4~9月期の売上高は1兆1307億6700万円(同24.2%増)、営業利益は963億6800万円(同8.1%増)となり、ともにこれまでの計画(売上高で9500億円、営業利益で950億円)を上回った。外国為替市場で円安が想定以上に進行したことなどが収益を押し上げた。
■シダックス <4837> 557円 +22 円 (+4.1%) 本日終値
シダックス<4837>が大幅高。午前11時30分、オイシックス・ラ・大地<3182>がシダックスに対し実施していたTOB(株式公開買い付け)が終了したと発表した。目先の不透明感が解消したと受け止めた投資家による短期資金が流入したようだ。応募株数として約1558万株をオイシックスが買い取り、同社はシダックス株を28.47%保有する筆頭株主となる。TOB価格は1株541円。オイシックスも後場一段高となり、一時6%を超す上昇となった。
■不二家 <2211> 2,580円 +98 円 (+4.0%) 本日終値
不二家<2211>が3営業日ぶりに反発。同社は24日取引終了後に、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比28.6%増の25億1600万円となったことが好感されたようだ。売上高は720億5800万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)。主力の製菓事業は「カントリーマアム チョコまみれ」などの販売が好調だったほか、洋菓子事業では若年層に向けた販売促進活動を展開して売り上げ確保を図った。なお、通期業績予想は売上高990億円(前期との比較なし)、営業利益53億円(前期比27.8%増)とする従来見通しを据え置いている。
■ニトリホールディングス <9843> 12,885円 +365 円 (+2.9%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>は反発。24日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次国内売上高は、既存店売上高が前年同月比11.4%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。テレビCM効果や気温の低下などにより電動ベッドなどのベッドルーム家具やコタツ、季節寝具寝装品の売り上げが好調に推移し客数は同1.9%増、客単価が同9.3%増となった。なお、全店売上高は同14.3%増だった。
■コネクシオ <9422> 1,132円 +18 円 (+1.6%) 本日終値
コネクシオ<9422>が高い。同社が前引け後、エッジコンピューティング・ゲートウェイ「CONEXIOBlackBear」に通信の安定性を向上させる「モバイル回線動切替え機能」を実装し、23年3月ごろから提供を開始する予定と発表しており、これが好感された。同機能では、「CONEXIOBlackBear」が災害時などにメイン回線の通信障害を検知すると、自動でサブ回線に切り替えるため、安定した通信環境の確保ができることや、通信料金は定額制を基本とするため、通信料金が管理しやすいことや安価に抑えることができるとしている。
■安藤・間 <1719> 842円 +13 円 (+1.6%) 本日終値
安藤・間<1719>は後場一段高。午後2時に23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、最終利益が従来の見通しの47億円から前年同期比5.5%減の76億6000万円に上振れて着地したようだと発表。これを好感した買いが入った。工事の施工は計画通りの進捗となった一方で、為替差益が発生。さらに2018年7月に発生した工事現場の火災事故に関し、協力会社との損失負担協議の合意による受取損害賠償金などを特別利益に計上したことなどが利益を押し上げる。通期の業績見通しについては、11月8日に予定する第2四半期決算発表時に開示するとしている。
■いちご <2337> 324円 +4 円 (+1.3%) 本日終値
いちご<2337>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株の目標株価を270円から310円に引き上げた。レーティングは「ホールド」を継続した。第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益は前年同期比19.8%増の50億8200万円と同証券予想の47億円を上回った。物件売却額が順調に推移した。円安に伴い海外投資家による日本の不動産取得がただちに活発化している兆しはないが、国内勢による日本の不動産への投資意欲は旺盛としている。
■しまむら <8227> 12,240円 +140 円 (+1.2%) 本日終値
しまむら<8227>が反発。24日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比20.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。曇りや雨の日が多かったものの、日中の気温が低下し朝晩の冷え込みも強まったことで、秋冬物が売り上げを伸ばした。アウター衣料では、長袖のTシャツやトレーナー、カーディガンやジャケットの秋冬物が「CLOSSHI」を中心に好調。実用商品では、「CLOSSHI」のあったか素材「FIBER HERT」の肌着やタイツ、ラグマットや敷きパッドが好調だった。なお、全店売上高は同20.4%増だった。
株探ニュース