31日の米国市場ダイジェスト:NYダウは128ドル安、FOMC控え警戒感が台頭

市況
2022年11月1日 7時45分

■NY株式:NYダウは128ドル安、FOMC控え警戒感が台頭

米国株式市場は反落。ダウ平均は128.85ドル安の32732.95ドル、ナスダックは114.31ポイント安の10988.14で取引を終了した。明日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒した売りが先行し、寄り付き後、下落。月末の調整や利上げ減速期待を受けた買いにダウは一時プラス圏を回復したが、戻り売りに押され、再び下落した。長期金利の上昇でハイテクも弱く、主要株式指数は終日軟調に推移し終了。セクター別では、エネルギーが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

カジノ運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は著名投資家が同社の株式6.1%を保有したことが当局への報告で明らかになり、大幅高。また、石油会社のエクソンモービル(XOM)やエネルギー資源会社のオキシデンタルペトロリアム(OXY)などは石油輸出国機構(OPEC)が「石油需要は今後数十年間強まる」とし、同セクターへの数兆ドル相当の投資を呼びかけたためそれぞれ上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)は一部メディアが同社のアイフォーンを製造しているフォックスコン中国工場からコロナ拡大による隔離を逃れるため従業員が脱出していると報じられ、供給の遅れを懸念した売りに下落。重機メーカーのキャタピラー(CAT)やメディア会社のパラマウント・グローバル(PARA)はアナリストの投資判断引き下げで、それぞれ売られた。

半導体メーカーのNXPセミ(NXPI)は取引終了後に第3四半期決算を発表。1株益が予想を下振れ、さらに、最高経営責任者(CEO)がマクロ経済の影響で需要に悲観的見通しを示し、時間外取引で売られている。

HorikoCapitalManagementLLC

■NY為替:米追加利上げ織り込み長期金利上昇、ドル続伸

10月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、148円44銭まで弱含んだのち148円85銭まで上昇し、148円71銭で引けた。予想を下回った米国経済指標を受けて一時ドル買いが後退したものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が明日から開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で4会合連続で0.75%利上げを実施することを織り込み長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは0.9938ドルから0.9873ドルまで下落し、0.9882ドルで引けた。ユーロ・円は147円75銭まで上昇後146円72銭まで反落。ポンド・ドルは1.1543ドルから1.1461ドルまで下落。ドル・スイスは0.9995フランから1.0032フランまで上昇した。

■NY原油:続落で86.53ドル、米長期金利の上昇やドル高を意識した売りが入る

NY原油先物12月限は続落(NYMEX原油12月限終値:86.53 ↓1.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-1.37ドルの86.53ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは85.30ドル-88.65ドル。アジア市場の序盤で88.65ドルまで買われたが、まもなく売りが強まり、米長期金利の上昇やドル高を意識して軟調推移。通常取引終了後の時間外取引では主に86ドル台前半で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 36.04ドル -0.14ドル(-0.39%)

モルガン・スタンレー(MS) 82.17ドル -0.05ドル(-0.06%)

ゴールドマン・サックス(GS)344.51ドル +2.69ドル(+0.79%)

インテル(INTC) 28.43ドル -0.64ドル(-2.20%)

アップル(AAPL) 153.34ドル -2.40ドル(-1.54%)

アルファベット(GOOG) 94.66ドル -1.92ドル(-1.99%)

メタ(META) 93.16ドル -6.04ドル(-6.09%)

キャタピラー(CAT) 216.46ドル -2.88ドル(-1.31%)

アルコア(AA) 39.03ドル -0.36ドル(-0.91%)

ウォルマート(WMT) 142.33ドル -0.18ドル(-0.13%)

《ST》

提供:フィスコ

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