帝人が後場急落、今期は一転営業減益の見通し
帝人<3401>が後場急落。午前11時30分、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高の見通しは1兆円から1兆500億円(前期比13.4%増)に引き上げたのに対し、営業利益は500億円から250億円(同43.4%減)に見通しを下方修正した。これまで55円としていた年間配当予想は前期比15円減配の40円に減額。増益予想が一転して減益の見通しとなったことや、今期の減配計画を嫌気した売りが膨らんだ。
マテリアル部門では、欧米拠点で労働需給逼迫を背景に生産性が悪化する。欧州天然ガスを中心とした原燃料価格の高騰に加え、ヘルスケア部門で医薬品「フェブリク」の後発品への切り替えが想定を超えるスピードで進むことも業績の押し下げ要因となるとみる。