日曹達は急反落、今期業績予想を上方修正も好材料出尽くしとの受け止め
日本曹達<4041>は急反落。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高は1620億円から1700億円(前期比11.4%増)、最終利益は110億円から155億円(同22.2%増)に見通しを引き上げた。最終利益は減益予想から一転して増益の見通しとなったものの、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだようだ。
農業化学品事業で殺虫剤・殺ダニ剤や殺菌剤の輸出販売が伸長していることに加え、化学品事業で医薬品添加剤などが好調に推移。円安効果や持ち分法による投資利益の増加も見込まれることから、これらの影響を業績予想に織り込んだ。
4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比25.3%増の807億4200万円、最終利益が同2.8倍の88億8900万円だった。