クボタが一時6%超す下げ、北米出荷遅れなど響き今期は一転最終減益の見通し
クボタ<6326>は4日ぶり急反落。下落率は一時6%を超えた。9日取引終了後、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高は2兆6400億円から2兆6000億円(前期比18.4%増)、最終利益は1850億円から1730億円(同1.5%減)に見通しを引き下げた。最終利益は増益予想から一転して減益の計画となり、嫌気された。
北米で農業機械に取り付ける「アタッチメント」が不足したことに伴う出荷遅れの影響や、タイでの洪水発生に伴う販売量の落ち込みなどを業績予想に反映した。一方、これまで未定としていた期末配当は前期比1円増配の22円の見込みとした。
1~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比19.0%増の1兆9541億8000万円、最終利益が同9.1%減の1333億3400万円だった。北米やアジアなど機械部門の海外売上高が伸びた。半面、原材料費や物流費などの増加と、北米でのインセンティブ率の変動が利益を圧迫し、円安効果があっても補えなかった。