明日注目すべき【好決算】銘柄 santec、三井松島HD、アシックス (11日大引け後 発表分)

注目
2022年11月13日 11時00分

11月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

santec <6777> [東証S]  ★今期経常を82%上方修正・22期ぶり最高益、配当も20円増額

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の20.9億円に急拡大し、従来予想の11億円を上回って着地。医療用や産業用の光測定器の販売が好調だったほか、為替が想定より円安で推移したこともプラスに働いた。

併せて、通期の同利益を従来予想の22億円→40億円に81.8%上方修正。増益率が12.9%増→2.1倍に拡大し、22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→60円(前期は40円)に大幅増額修正した。

ホクリヨウ <1384> [東証S]  ★今期経常を一転19%増益に上方修正、配当も7円増額

◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.9億円→11.2億円に2.9倍上方修正。従来の58.4%減益予想から一転して19.3%増益見通しとなった。鶏卵相場が想定を上回る水準で推移していることが要因。飼料価格高騰の影響は生産性向上などで吸収する。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→17円(前期は15円)に大幅増額修正した。

三井松島HD <1518> [東証P]  ★今期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も40円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の235億円→310億円に31.9%上方修正。増益率が2.7倍→3.6倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。石炭価格の上昇を追い風に、エネルギー事業の収益が伸びる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の230円→270円(前期は80円)に増額修正した。配当利回りは9.97%に上昇。

ホットリンク <3680> [東証G]  ★今期最終を一転30%増益に上方修正・最高益更新へ

◆22年12月期の連結最終利益を従来予想の0.9億円→9.9億円に10倍上方修正。従来の87.0%減益予想から一転して30.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。DaaS事業における大手顧客への値上げと円安効果が寄与する。また、子会社トレンドExpressの株式売却益と一部継続保有する同社株式の評価益を計上することも利益を大きく押し上げる。

アクリート <4395> [東証G]  ★今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の9.2億円→12.2億円に32.6%上方修正。増益率が2.0倍→2.7倍に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のSMS配信サービスがコロナ陽性者への連絡手段の利用をきっかけに行政サービスでの利用が拡大しているほか、海外向けも円安を追い風に伸びる。

ラウンドワン <4680> [東証P]  ★今期経常を9%上方修正・16期ぶり最高益更新へ

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の157億円→171億円に8.9%上方修正。増益率が2.9倍→3.2倍に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。アミューズメント機器の積極的な導入や値上げの実施などで米国部門の収益が想定より伸びる。一方、コスト増加で国内の利益は下振れする。

ニチリン <5184> [東証S]  ★今期経常を一転17%増益・最高益に上方修正、配当も12円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の72億円→88億円に22.2%上方修正。従来の4.4%減益予想から一転して16.9%増益を見込み、一気に5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主要取引先である自動車メーカーの生産見通しや円安によるプラス効果などを反映した。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の76円→88円(前期は83円)に増額修正した。

アドベンチャ <6030> [東証G]  ★非開示だった上期最終は2.7倍増益へ

◆23年6月期第1四半期(7-9月)の連結最終利益は前年同期比2.5倍の8.4億円に急拡大して着地。行動制限の緩和でレジャー需要が回復するなか、独自のマーケティング戦略やサービス商品の拡充が奏功し、国内航空券などの予約が大幅に増加した。

併せて、非開示だった上期(7-12月)の同利益は前年同期比2.7倍の17億円に拡大する見通しを示した。

帝国電 <6333> [東証P]  ★今期経常を61%上方修正・3期ぶり最高益、配当も58円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の31.3億円→50.5億円に61.3%上方修正。増益率が6.0%増→71.0%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。中国や米国を中心にポンプの販売が堅調に推移していることに加え、為替の円安効果も利益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当を従来計画の58円→116円(前期は50円)に大幅増額修正した。

同時に、発行済み株式数の4.3%にあたる80万株または12億円を上限に自社株買い実施すると発表。また、11月25日付で90万株を消却する。

タカトリ <6338> [東証S]  ★今期経常は57%増で2期連続最高益、10円増配へ

◆22年9月期の連結経常利益は前の期比3.0倍の14.6億円に伸びて着地。続く23年9月期も前期比57.3%増の23億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はIoTの普及や自動車電動化の進展を背景にパワー半導体市場が拡大するなか、SiC材料切断加工装置を中心に増勢が続く。

業績好調に伴い、前期の年間配当を15円→30円(前の期は15円)に増額し、今期も前期比10円増の40円に増配する方針とした。

DMソリュ <6549> [東証S]  ★今期経常を62%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の2億2300万円→3億6200万円に62.3%上方修正。増益率が2.2倍→3.6倍に拡大する見通しとなった。ダイレクトメール事業で発送代行サービスやEC事業者向けフルフィルメントサービスの受注が好調に推移していることが要因。

シライ電子 <6658> [東証S]  ★今期経常を一転15%増益・最高益に上方修正、配当も5円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→17億円に30.8%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して15.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。カーエレクトロニクス関連を中心にプリント配線板の受注が伸び、売上高が計画を上回ることが寄与。生産効率の向上による原価低減や固定費の抑制なども利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正した。

EDP <7794> [東証G]  ★今期経常を48%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の9.6億円→14.2億円に48.0%上方修正。増益率が83.1%増→2.7倍に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。LGD(人工ダイヤモンド宝石)市場の拡大が続くなか、主力とするLGD用種結晶の生産技術改善と増産を進め、売上高が計画を13.9%上回ることがことが寄与。円安効果に加え、製造原価や販管費の抑制も上振れの要因となる。

アシックス <7936> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正・9期ぶり最高益更新へ

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の260億円→320億円に23.1%上方修正。増益率が17.3%増→44.4%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。中華圏やオセアニアでランニングシューズ、全地域で競技スポーツ用シューズがそれぞれ好調に推移するほか、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。

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