ホシデンが急騰、23年3月期の大幅営業増益予想と自社株買いを評価
ホシデン<6804>は急騰し年初来高値を更新。前週末11日の取引終了後、未定としていた23年3月期の連結業績予想について、売上高2650億円(前期比27.6%増)、営業利益153億円(同30.5%増)、純利益148億円(同24.3%増)を見込み、46円としていた年間配当予想を81円(前期65円)に増額修正すると発表したことが好感されている。
半導体をはじめとする電子部品の調達状況が見通せないことなどから未定としていたが、上期の業績は、アミューズメント関連や移動体通信関連向けの売り上げが増加し、為替の円安効果が営業利益を押し上げたことで増収増益となったことを踏まえたとしている。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1206億6600万円(前年同期比24.7%増)、営業利益101億4700万円(同54.0%増)、純利益109億4100万円(同82.5%増)だった。
あわせて、上限を170万株(発行済み株数の3.09%)、または30億円とする自社株買いを実施するとしたことも好材料視されている。取得期間は11月14日から12月30日までで、これにより取得する全株式を23年1月31日付で消却する予定。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するとともに、株主還元及び資本効率の向上を図ることが目的としている。