話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、KPPGHD、メドピア
■Abalance <3856> 2,845円 +500 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
Abalance<3856>が5連騰。前日は大幅高で9月28日につけた高値2360円を上抜き、約1カ月半ぶりに年初来高値を更新したが、きょうは新値圏でマドを開け値を飛ばす展開となっている。14日取引終了後に23年6月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の29億円から41億5000万円(前期比2.4倍)に大幅増額した。従来計画時点で過去最高利益更新見通しにあったが、それを更に大きく上乗せする形となった。これが株価を強く刺激している。また、同日に同社の連結対象子会社であるWWBと日本光触媒センターが、持分法適用関連会社である明治機械<6334>と業務提携することも発表しており、物色人気を増幅している。
■KPPGHD <9274> 957円 +150 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
KPPグループホールディングス<9274>がストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社は14日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の120億円から210億円(前期比2.2倍)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も従来の5900億円から6500億円(同15.4%増)に上方修正。欧州のペーパー事業が数次にわたる価格修正などを背景に、売り上げが伸長していることが主な要因だとしている。また、あわせて期末配当を従来計画比3円増額の11円(前期は9円)にすることも公表。これにより、中間配当9円をあわせた年間配当は20円(同14円)となる。
■プロジェクトカンパニー <9246> 7,610円 +1,000 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
14日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が92%増益で着地・7-9月期も2.2倍増益」が好感された。
プロジェクトカンパニー <9246> [東証G] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比91.9%増の6.8億円に拡大し、通期計画の9億円に対する進捗率は76.1%に達し、さらに前年同期の71.1%も上回った。
■メドピア <6095> 1,751円 +212 円 (+13.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
メドピア<6095>は3連騰。14日の取引終了後に発表した27年9月期を最終年度とする中期経営計画で、最終年度に売上高300億円(22年9月期84億5200万円)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん消却額)80億円(同12億円)を目指すとしており、これを評価した買いが入った。主力の集合知PF事業において戦略的疾患領域の会員拡大や製薬企業向け新サービスの拡充によりスペシャリティ疾患プラットフォームのナンバーワンを目指すほか、医療機関支援PF事業では流通量の拡大が見込まれるオンライン処方箋市場を創造していくとしている。同時に発表した23年9月期の連結業績予想は、売上高140億円(前期比65.6%増)、営業利益15億円(同41.0%増)と増収増益を見込んでいる。既存サービスの成長に加え、MIフォースの連結子会社化も寄与する。なお、EBITDAは22億1500万円を計画している。
■サン電子 <6736> 2,108円 +239 円 (+12.8%) 本日終値
サン電子<6736>が急騰。14日取引終了後に発表した自社株買いを材料視した買いが集まった。同社は取得総数150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.25%)、取得総額37億5000万円を上限に、11月15日から23年11月14日の間、東京証券取引所における市場買付けにより自社株買いを実施する。あわせて23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算も発表。売上高は前年同期比35.6%増の211億9500万円、最終利益は同6.4倍の64億1400万円だった。モバイルデータソリューション事業の受注が堅調だった。同事業で研究開発費や販管費が増加したことで営業損失となったものの、デリバティブ評価益や為替差益の計上が寄与した。
■PAコンサル <4071> 2,845円 +322 円 (+12.8%) 本日終値
プラスアルファ・コンサルティング<4071>が急騰。ビッグデータ分析に強みを持ち、可視化を売り物としたクラウドサービスを展開する。大企業を中心に顧客獲得が進み、業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した22年9月期決算は営業利益が前の期比26%増の26億6300万円と大幅な伸びで過去最高を更新したが、続く23年9月期も前期比28%増の34億円を予想しており、大幅ピーク利益更新基調が継続する見通しにある。前期年間配当は従来計画の8円に1円上乗せし9円としたほか、今期は更に4円増配の13円を計画している。
■フェローテク <6890> 3,150円 +343 円 (+12.2%) 本日終値
フェローテックホールディングス<6890>が反発。14日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1950億円から2000億円(前期比49.5%増)へ、純利益を200億円から240億円(同10.0%減)へ引き上げており、これが好感された。円安に伴う為替差益が寄与する見込み。あわせて、年間配当予想を70円から100円(前期50円)に増額した。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が975億500万円(前年同期比63.0%増)、純利益が159億7900万円(同7.4%減)だった。
■オープンハウスグループ <3288> 6,360円 +690 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
オープンハウスグループ<3288>は大幅高で年初来高値を更新。14日の取引終了後に23年9月期業績予想を発表。売上高を前期比15.5%増の1兆1000億円、営業利益を同12.3%増の1340億円とし、売上高、営業利益ともに過去最高更新基調を継続する見通しを示したことが好感されたようだ。年間配当も増額する計画で、前期比25円増の154円とした。引き続き戸建関連事業を主力事業と位置づけ、営業センターの出店継続や関西エリアでの仕入れや販売の強化に取り組んでいく。同時に発表した22年9月期決算は、売上高が前の期比17.5%増の9526億8600万円、営業利益が同18.1%増の1193億5800万円だった。
■Appier <4180> 1,660円 +180 円 (+12.2%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期最終を赤字縮小に上方修正」が好感された。
Appier Group <4180> [東証G] が11月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終損益は2億8900万円の赤字(前年同期は10億6800万円の赤字)に赤字幅が縮小した。併せて、通期の同損益を従来予想の2億8700万円の赤字→2億8500万円の赤字(前期は11億7900万円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
■オプティム <3694> 1,128円 +121 円 (+12.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
14日に決算を発表。「7-9月期(2Q)最終は25%増益」が好感された。
オプティム <3694> [東証P] が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比6.6%減の2.9億円に減り、通期計画の9.4億円に対する進捗率は31.5%となり、5年平均の31.0%とほぼ同水準だった。
株探ニュース