話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、ラバブルMG、エフ・コード
■三菱UFJ <8306> 717.7円 -1.8 円 (-0.3%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が底堅い動き。米国の長期金利が低下し、前日の米国株式市場で金融セクターは冴えない展開だったが、日本のメガバンク株に対しては決算とともに発表された自社株買いなど株主還元姿勢を評価する買いが続いているようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>は堅調に推移している。16日の米国債券市場では長期債の価格が上昇(利回りは低下)。長期金利の指標となる10年物の国債利回りは3.6%台に低下した。10月の米小売売上高が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの見方が広がったのを背景に中期債が売られた一方、米国での20年債入札が好調な結果となったことなどから長期債には買いが入った。これを受け、17日の東京市場では長期国債先物が買われ、堅調に推移している。メガバンクとは対照的に、第一生命ホールディングス<8750>は下落している。保険会社には、米国の長期債利回りの低下による運用環境への悪影響を懸念した売りが重荷となっているようだ。
■ラバブルMG <9254> 1,703円 +300 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
ラバブルマーケティンググループ<9254>は高い。16日の取引終了後、SNSコンサルティングのmeme(福井市)と資本・業務提携したと発表。この提携により、ショート動画(短尺動画)を活用したより幅広い提案を行っていく。両社はこれまでも共同で提案を行っており、既に大手企業に受注が決まっているという。このほか、将来的に両社で新サービスの開発も行うとしている。
■エフ・コード <9211> 5,120円 +700 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
エフ・コード<9211>がストップ高。WEBデータ解析支援やWEBマーケティングコンサルティングなどを手掛けるand,a(東京都目黒区)との業務提携を発表。これを受け、買い注文が集まった。エフ・コードは業務提携を通じ、WEBサイトの方向性立案や制作に加え、サイト内回遊などを促すコード・マーケティング・クラウドを導入。and,aが持つサイト制作ノウハウにソリューションを組み込み、ユーザーの利便性向上やコンバージョン率の改善を支援する。
■リブセンス <6054> 317円 +31 円 (+10.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
リブセンス<6054>が急動意。政府の旅行や飲食業界向け経済支援策を追い風とするリオープン(経済再開)の流れが強まったが、これに加え入国規制の大幅緩和を背景に10月の訪日外国人数が急増するなど、サービスを提供する側の飲食店などにとっては人手不足がいっそう助長される形となっている。同社は「マッハバイト」などの求人情報サイトを運営するが、こうした外部環境の変化で足もとの収益機会が膨らんでいる。14日に発表した22年12月期第3四半期(1~9月)決算は営業損益が2億3200万円の黒字(前年同期は9億800万円の損失)と赤字から脱却しただけでなく、通期見通しの2億2000万円を超過した。業績が改善傾向にあることが確認され、買い安心感が浮上している。一方、株式需給面では「外資系経由の貸株調達による空売りが高水準に積み上がっており、その買い戻しが同社の株価押し上げ要因となっているのではないか」(準大手証券ストラテジスト)という声が聞かれた。
■Bエンジニア <7352> 753円 +68 円 (+9.9%) 本日終値
Branding Engineer<7352>が大幅続伸し、新値追いとなっている。同社は16日、自社が運営するWeb3.0特化の求人サービス「Guilders(α版)」のゴールドパートナーにアースインフィニティ<7692>が就任したと発表。「Guilders(α版)」は、エンジニアがグローバル・ボーダレス・パラレルなキャリア形成を行うWeb3.0時代の働き方をつくるプラットフォーム。プラットフォーム基盤にもブロックチェーン技術を用いることで、ブロックチェーン・暗号資産・メタバースといったWeb3.0業界だけでなく、既存の採用サービスの課題解決も目指している。
■CEホールディングス <4320> 508円 +21 円 (+4.3%) 本日終値
CEホールディングス<4320>が続伸。同社は16日取引終了後、3カ年の「中期経営計画2025」を策定したと発表。最終年度となる25年9月期の連結営業利益目標を17億円(22年9月期実績は10億3100万円)としていることが評価されたようだ。連結売上高の目標は170億円(同137億200万円)。主な施策として「製品販売力強化」「未導入市場に対する取り組み強化」「営業・導入のDX化」「国が推進する新たなIT事業への参画」「M&A、提携の積極的推進」「海外市場進出、拡大への布石」を挙げている。
■DWセラピ研 <4576> 331円 +12 円 (+3.8%) 本日終値
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>は大幅高。16日取引終了後、緑内障・高眼圧症治療剤の新規配合点眼剤「グラアルファ配合点眼液」が厚生労働省から薬価収載されたことに伴い、ライセンスアウト先の興和(名古屋市中区)による12月6日の販売開始後、契約に基づくロイヤルティーを受け取る見込みだと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。同剤は、国内で販売されている緑内障・高眼圧症向けの「グラナテック点眼液0.4%」の有効成分であるリパスジル塩酸塩水和物とともに、ブリモニジン酒石酸塩を含有する組み合わせの配合点眼剤。既存の配合点眼剤と薬理学的な作用点が異なり、様々な緑内障・高眼圧症治療剤との併用が可能になるという。今期の業績に及ぼす影響は軽微であり、現時点での業績予想の修正はないとしている。
■荒川化学工業 <4968> 971円 +25 円 (+2.6%) 本日終値
荒川化学工業<4968>が反発。午前9時、半導体関連市場などで使用される先端材料の高品質・高機能化のニーズに対応するため、ファインケミカル製品の生産設備を新設すると発表。中期的な事業拡大につながると受け止めた投資家の買いが入ったようだ。生産能力を増強するのは水島工場(岡山県倉敷市)で投資額は約20億円。生産能力は非公表。完成は2024年11月を予定し、100%出資の連結子会社である高圧化学工業(大阪市大正区)との2拠点体制で製品を供給する。更に、荒川化は精密研磨剤の拡販に向け約11億円を投じ、100%出資の連結子会社である山口精研工業(名古屋市緑区)の生産能力を増強するとも発表している。
●ストップ高銘柄
アミタホールディングス <2195> 1,021円 +150 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
坪田ラボ <4890> 1,030円 +150 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
マツモト <7901> 7,210円 +1,000 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
光・彩 <7878> 7,310円 +1,000 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
pluszero <5132> 7,690円 +1,000 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
モイ <5031> 451円 -100 円 (-18.2%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース