本日注目すべき【好決算】銘柄 ラクオリア、ロードスター、アバール (17日大引け後 発表分)

11月17日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ラクオリア <4579> [東証Ｇ]　　★今期経常を一転5％増益に上方修正・最高益更新へ

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→9億円に2.2倍上方修正。従来の51.3％減益予想から一転して5.3％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。P2X7受容体拮抗薬の導出先である旭化成ファーマのライセンス先、米イーライ・リリー<LLY>が慢性疼痛患者を対象とした第2相臨床試験を開始した。同試験の開始によるマイルストーンは今期と来期に2.5億円ずつ織り込んでいたが、今回のマイルストーン達成に伴い、今期に全額計上することが上振れの要因。また、円安による収益押し上げ効果も寄与する。

ロードスター <3482> [東証Ｐ]　　★今期経常を4％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の66.9億円→69.7億円に4.1％上方修正。増益率が25.7％増→30.9％増に拡大し、従来の10期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。盛り上がりを見せるオフィス市況を的確に捉え、コーポレートファンディング事業で物件売却による収益が想定を上回ることが寄与。アセットマネジメント事業の運用報酬が伸びることも上振れの要因となる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40.5円→43.5円(前期は32円)に増額修正した。

アバール <6918> [東証Ｓ]　　★今期最終を2.5倍上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も140円増額

◆23年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の16.4億円→40.8億円に2.5倍上方修正。増益率が9.9％増→2.7倍に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益34.9億円が発生することが最終利益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当を従来計画の94円→234円(前期は85円)に大幅増額修正した。配当利回りは7.85％に上昇。

株探ニュース