注目銘柄ダイジェスト(前場):クロスキャット、メドレー、三菱自など

市況
2022年11月22日 11時57分

三菱商事<8058>:4562円(+117円)

大幅続伸。バークシャーの大手商社5社の株式買い増しが伝わったことで前日から強い動きが目立つ展開に。同社の保有比率は以前の公表値5.04%から6.59%にまで上昇している。影響度の大きい投資家の着実な買い増しの動きを高評価する動きが継続の形に。商社株式取得の背景としてはインフレヘッジとの見方などが強いようだ。また、サウジアラビアの増産否定が伝わって原油相場が下げ渋ったことなども支援になっている。

クロスキャット<2307>:1608円(+192円)

大幅続伸で上昇率トップ。9月16日の年初来高値を更新している。先週末には、記念配当12円実施による配当計画の引き上げを発表、年間配当金は18円から30円に引き上げ、前期比では実質14円の増配となる。高値を更新したことで上値妙味も広がる形に。また、保険代理店のDX推進に向けてNTTデータと契約締結関係にあることからか、先週末に伝わったNTTデータの地銀システム統合交渉報道を思惑視する見方もあるもよう。

三菱自<7211>:614円(+23円)

大幅反発。前日の欧米為替市場ではドル高・円安が進行しており、同社を始め円安メリット期待が高い自動車株は買い優勢の動きになっている。米10年債利回りは横ばい水準にとどまったものの、中国市場で新型コロナ感染が再拡大、約半年ぶりに死亡者が出たこともあって、「ゼロコロナ政策」の長期化が意識される状況に。リスク回避のドル高につながっているもようだ。

パナHD<6752>:1308円(+46.5円)

大幅続伸。省エネ性能の高い「ヒートポンプ暖房」の生産拠点を欧州に新設する検討に入ったと報じられている。これは電力を使って空気中の熱を活用するもので、環境意識が高まるなかで市場が拡大している。ロシア産燃料への依存から脱却する動きなども市場急拡大の一因となっているようだ。現在、欧州ではチェコ工場で生産しているが、25年度以降に新拠点を建設し、生産規模を足元の6倍の年間100万台程度に高める目標としている。

塩野義薬<4507>:7190円(+212円)

大幅続伸。新型コロナウイルスの飲み薬について、厚生労働省では本日、専門家の会議を開き、使用を認めるかどうか審議する予定となっているもよう。承認されれば、国内製薬会社が開発した軽症の段階で使える初めての飲み薬となる。7月には継続審議となっていたが、その後に同社では新たな臨床試験結果を提出していた。承認期待を先取りする動きが先行する形になっているようだ。

インテM<7072>:1273円(+57円)

大幅に6日ぶり反発。3rd Party Cookieを利用せずに異なるドメイン間で3rd Party Dataを連携する自社提供の共通IDソリューション「IM Universal Identifier」が、マイクロアド<9553>が提供する広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」及び広告配信の最適化などを行うプラットフォーム「MicroAd COMPASS」との連携を開始したと発表している。今回の提携により、広告配信効果や媒体の収益性の向上が見込まれるとしている。

エフ・コード<9211>:5600円 カ -

ストップ高買い気配。hachidori(東京都新宿区)が運営するLINE活用型マーケティング・チャットボット「hachidori」とSaaS型動画メッセージツール「recit」を取得する事業譲渡契約を締結すると発表している。譲受価額は7.20億円、事業譲受予定日は12月12日。顧客企業への提供プロダクトやサービスの拡大を図る。22年12月期業績に与える影響は現在精査中で、事業譲受が完了した後に判明次第速やかに知らせるとしている。

メドレー<4480>:3805円(+190円)

大幅に3日ぶり反発。東証の承認を受け、28日に東証グロース市場から東証プライム市場に上場区分を変更すると発表している。メドレーは「『医療ヘルスケアの未来をつくる』というミッションのもと、更なる企業価値向上に努める」とコメントしている。12月の最終営業日に東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄に組み入れられるため、指数に連動した運用を目指すパッシブファンドなどの需要を期待した買いが入っているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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