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伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 12月4日版

市況
2022年12月4日 12時34分

日経平均株価は20営業日で3000円幅の下げ場面になる公算も

1. 日経平均の12月は年間の強弱に沿った動きになりやすい

図1は、1980年から2021年までの 日経平均株価の月ごとの動きを示しています。上段の表が、年足陽線の年にそれぞれの月が陽線引けした確率、中段の表は、年足陰線の年にそれぞれの月が陽線引けした確率です。下段の表は、全体を通じた確率になります。

年間が陽線引けしている年は、1年を通じて月足が陽線引けしやすい展開になっています。その中でも12月は、陽線引けする確率が82%と極端に高くなっています。

一方で、年間が陰線引けしている年は、1年を通じて月足が陰線引けしやすくなっています。筆者がいつも下げやすい時期として紹介している5月から10月の時期で見ると、特に7月、8月の下げ傾向が強いことがわかります。

年間が陰線引けした年の12月は、年間が陽線引けした年と反対に、陽線引けした確率が28%となっていて、下げていることが多くなっています。

図1 日経平均株価の月ごとの展開

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図2は、1990年から2021年までの期間で、12月の月足が陰線引けしたとき、12月の最高値をいつ付けたか(日付と営業日)を示しています。13回のうち6回は1~2営業日目に12月の最高値をつけて、下降を開始しています。

この時の下げ方は、月初から月末まで、目立った反発なく下げる展開となっています。

図2 日経平均株価の12月の最高値出現傾向

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図3は、1980年から2021年までの期間で、年間の最高値、最安値をつけた日を示しています。

年足が陽線引けした年は、年間の最安値を4月頃までにつけて、年間の最高値を12月につけていることが多くなっています。

年足が陰線引けした年は、年間の最高値を6月頃までにつけて、8月から12月の期間で、年間の最安値をつけています。

1980年から2021年までの42年間で見れば、年足が陰線引けする場合、年間の最安値を1月から7月までの期間で付けた年はありません。

図3 日経平均株価の年間の最高値、最安値の出現傾向

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