話題株ピックアップ【夕刊】(3):Jエスコム、プロルート、INC

注目
2022年12月5日 15時18分

■Jエスコム <3779>  152円  +50 円 (+49.0%) ストップ高   本日終値

ジェイ・エスコムホールディングス<3779>が急騰。前週末2日取引終了後、投資業を手掛けるBSPアセットマネジメント(東京都千代田区)などとの業務提携契約の締結と、資産管理会社のKJCインター(同港区)などへの第三者割当増資による約1億743万円(手取り概算)の資金調達を発表した。これらを材料視した買いが入ったようだ。BSPグループと事業再生案件を中心とした共同投資や共同ファンドの組成などを検討するほか、Jエスコムの投資に対する支援や、同社グループ各社の企業価値向上に向けた支援を受ける。第三者割当増資により資金は、連結子会社のマフィンホールディングスが発行する無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)の一部取得などに投じる予定。

■プロルート丸光 <8256>  107円  +30 円 (+39.0%) ストップ高   本日終値

プロルート丸光<8256>が急速人気化。衣料品問屋の大手だが業績は低迷している。株価は全体相場にやや手詰まり感が生じるなか、超低位株の一角に短期筋の物色の矛先が向いており、同社株もその流れに乗る形となっている。市場では「11月末に第三者割当による新株予約権付き社債の発行を完了したことを発表している。転換価額の下方修正条項がついたいわゆるMSCBと言われるものだが、それに絡む需給思惑が買いの材料となっているようだ。ただ、売買高が膨らむことが主目的のようにもみえ、一過性の急騰で終わる可能性もある」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。

■INCLUSIVE <7078>  1,171円  +123 円 (+11.7%)  本日終値

INCLUSIVE<7078>が後場に急騰。ZOZO<3092>創業者の前澤友作氏がこの日、イーロン・マスク氏とのオンラインミーティングを終え、日本時間9日朝ごろに宇宙に関する重大な発表ができるようになったと自身のツイッターで表明した。これを受け、宇宙関連銘柄を物色しようとする投資家の姿勢が強まり、宇宙関連事業の開発を目的とする企業を設立したINC株に短期資金が集中したようだ。

■Aiming <3911>  424円  +37 円 (+9.6%)  本日終値

Aiming<3911>が反発。前週末2日の取引終了後、UUUM<3990>子会社のLiTMUS、講談社(東京都文京区)と共同開発するスマートフォン向けゲーム「かみながしじま ~輪廻の巫女~」について、今月1日に開催した制作発表会の内容を開示した。同ゲームの概要のほか、コミックスでの漫画連載をマンガアプリ「マガジンポケット」で開始することや、講談社の全漫画雑誌による「新連載スタート特別プロモーション」などを展開するという。同ゲームを共同開発中であることは11月28日に発表していたものの今回、制作発表会の内容が明らかとなったことで改めて同ゲームへの期待が高まったようだ。

■JDSC <4418>  924円  +54 円 (+6.2%)  本日終値

JDSC<4418>が大幅反発。この日、AI・データを用いた高齢者見守りサービスが静岡銀行(静岡市葵区)が主催する「第2回しずぎんアイデアコンペティション『ジョイントLAB.』」の連携事業アイデアに選出されたと発表しており、好材料視された。「しずぎんアイデアコンペティション『ジョイントLAB.』」は、地方創生の取り組みの一環として、静岡銀行が持つさまざまなリソースを活用した事業創出を通じて、同行及び地域の課題の解決に取り組む協業プログラム。JDSCは今後、静岡銀行とともに連携事業の具体的な検討を行い、持続可能な社会の実現につながる事業構築を進めるとしている。

■ADプラズマ <6668>  2,003円  +86 円 (+4.5%)  本日終値

アドテック プラズマ テクノロジー<6668>は異彩の上げ足で、約半年ぶりにフシ目の2000円大台を回復してきた。半導体向けを主力とするプラズマ用高周波電源装置の専業大手メーカーで、ロジックやメモリーのほかパワー半導体向けなど幅広く業界ニーズを取り込むことに成功している。同社の高周波電源装置は最新CPUを搭載し、高耐久性などに優れており抜群の商品競争力を誇り、22年8月期営業利益は前の期比2.5倍の27億3500万円を達成。続く23年8月期は31億円予想と2ケタ増益基調を確保する見通しにある。中期的な成長期待も強く、マスクブランクス検査装置でグローバル・ニッチトップ銘柄として株価を変貌させたレーザーテック<6920>を想起させる存在となっている。

■カイオム <4583>  156円  +5 円 (+3.3%)  本日終値

カイオム・バイオサイエンス<4583>が4日ぶり反発、11月初旬を境に底離れの動きをみせていたが、目先75日移動平均線を足場に上値指向を強めている。理化学研究所初の創薬ベンチャーで抗体作製に独自技術を有する。前週末2日取引終了後に、同社が開発した抗体作製技術ADLibシステムに関連する特許(抗体可変領域の多様化を促進する方法に関する特許)出願について、米国における特許査定通知を受領したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ギガプライズ <3830>  1,260円  +35 円 (+2.9%)  本日終値

ギガプライズ<3830>が4日続伸。正午ごろ、オプテージ(大阪市中央区)及び美和ロック(東京都港区)と連携し、IoTサービスを活用した無人内覧システム「セルフ内覧」の提供を開始したと発表しており、材料視された。「セルフ内覧」は、オプテージ社が提供するシステムと美和ロック社製のスマートロックを活用した、物件探しに必須である部屋の内覧をスマート化するサービス。内覧希望者は、予約時に受け取ったメールから内覧用ページにログイン・操作すると、エントランスや部屋のドアを自身で解錠・施錠することができるため、時間に縛られず内覧することができるようになる。一方、管理会社は内覧予約がプラットフォーム上で一元管理できるほか、現地での立ち会いが不要となるため業務効率化につながるとしている。

■AIメカテック <6227>  1,573円  +36 円 (+2.3%)  本日終値

AIメカテック<6227>が大幅高で3連騰。半導体パッケージ製造装置やフラットパネルディスプレー製造装置の製造を主力とするが、足もとの業績が急改善しておりマーケットの注目が集まっている。23年6月期は第1四半期(7~9月)こそ赤字ながら、豊富な受注残を武器に切り返し、通期ベースではトップラインが前期比23%の高い伸びを予想、増収効果を反映する形で営業利益は前期比92%増の14億800万円とほぼ倍増する見通しにある。

■サックスバー <9990>  798円  +16 円 (+2.1%)  本日終値

サックスバー ホールディングス<9990>が4日ぶりに反発。子会社の東京デリカにおける11月の月次営業速報を前週末2日取引終了後に発表した。既存店の商品売上高は前年同月比16.5%増となり、増収基調を維持したことを評価した買いが入った。全社ベースでは同13.3%増と、同じく増収基調を継続した。同月の出店数は2店だった。

●ストップ高銘柄

Jエスコム <3779>  152円  +50 円 (+49.0%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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