話題株ピックアップ【夕刊】(3):オンコリス、きちりHD、ニューテック
■オンコリス <4588> 494円 +12 円 (+2.5%) 本日終値
オンコリスバイオファーマ<4588>は反発。19日の取引終了後、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)の開発状況やビジネス活動について、直近の状況と今後の見通しを明らかにしており、これが手掛かり材料となったようだ。国内では、2024年にテロメライシンの承認申請を行う予定。現在、2023年にテロメライシンの販売提携契約を締結する目的で、国内の内資、外資の複数の製薬会社とデューデリジェンスや経済条件の交渉を進めているという。海外では、既に獲得しているテロメライシンの米国での食道がん領域でのオーファンドラッグ指定に加えて、新たに胃がん領域でのオーファンドラッグ指定取得に向けた活動を進めているとしている。
■きちりホールディングス <3082> 606円 +14 円 (+2.4%) 本日終値
きちりホールディングス<3082>は逆行高。12月の権利付き最終日である28日を控え、権利取りを狙った買いが入ったようだ。同社は6月決算銘柄だが、中間配当は2円50銭を予定しており、年間配当は5円となる予定。また中間・期末の年2回、保有期間に応じて食事券を贈呈する株主優待制度もあり、配当利回り・優待が魅力となっている。
■ニューテック <6734> 1,366円 +24 円 (+1.8%) 本日終値
ニューテック<6734>が高い。同社は19日取引終了後、23年2月期の期末一括配当を従来計画の25円から40円に引き上げると発表しており、これが好感されたようだ。修正理由は、足もとの業績が順調に推移しているほか、不透明であった今期末までの電子部品の供給確保に一定のメドが立ったことなどを挙げている。
■ベルグアース <1383> 2,858円 +12 円 (+0.4%) 本日終値
ベルグアース<1383>がしっかり。19日の取引終了後、宮崎県で野菜苗の生産を行う宮崎ひなたファーム(宮崎県宮崎市)へ出資を行うと発表しており、好材料視された。宮崎ひなたファームを設立した山口園芸(愛媛県宇和島市)と協力し、野菜苗の生産拠点拡大を図るのが狙い。今後育苗施設を新設し、年間生産本数は28年10月期に約200万本を見込んでいる。なお、事業開始は24年3月を予定しており、23年10月期業績への影響は軽微としている。
■サスメド <4263> 1,309円 -400 円 (-23.4%) ストップ安 本日終値
サスメド<4263>が大幅安。この日の取引開始前、不眠障害治療用アプリケーションの医療機器製造販売承認について、19日開催の厚生労働省薬事・食品衛生審議会プログラム医療機器調査会で了承されたと発表した。今回の結果を踏まえ同審議会より厚生労働大臣に答申が行われ、その後正式な製造販売承認の判断が行われる予定としており、今回の発表をポジティブ視する姿勢は限られた。同社株は12月に入り急ピッチな株高となっていたこともあって、高値警戒感が台頭しており、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。もっとも株価は25日移動平均線に接近すると押し目買いが入り、下げ渋る展開となっている。同社は厚生労働大臣からの承認通知を受けた場合はマイルストン収入を受領する予定としている。
■壽屋 <7809> 9,790円 -590 円 (-5.7%) 本日終値
壽屋<7809>や共立メンテナンス<9616>などインバウンド関連株の一角が安い。日銀がこの日まで開いた金融政策決定会合の結果が伝わり、外国為替市場でドル安円高が急速に進行した。円安による訪日外国人客の消費拡大に対する期待が後退する格好となり、ホテルや旅行、百貨店株などへの売りが膨らんだ。オリエンタルランド<4661>や藤田観光<9722>、ワシントンホテル<4691>なども軟調に推移している。
■パシフィックシステム <3847> 2,951円 -99 円 (-3.3%) 本日終値
19日に業績修正を発表。「今期経常を37%下方修正」が嫌気された。
パシフィックシステム <3847> [東証S] が12月19日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の7.4億円→4.6億円(前期は7.7億円)に37.2%下方修正し、減益率が3.9%減→39.7%減に拡大する見通しとなった。
●ストップ高銘柄
なし
●ストップ安銘柄
クルーズ <2138> 940円 -300 円 (-24.2%) ストップ安 本日終値
プロパテクノ <5527> 3,495円 -700 円 (-16.7%) ストップ安 本日終値
霞ヶ関キャピタル <3498> 4,250円 -700 円 (-14.1%) ストップ安 本日終値
など、4銘柄
株探ニュース