株価指数先物【寄り前コメント】 買い先行も米国市場反応が限られるなか、引き続き為替を睨んでの展開

市況
2022年12月22日 8時23分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26410 +90 (+0.34%)

TOPIX先物 1890.5 +1.5 (+0.07%)

シカゴ日経平均先物 26410 +90

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

21日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。景気後退が懸念されるなか、ナイキ<NKE>とフェデックス<FDX>の予想を上回る決算が投資家心理を上向かせた。ナイキは12%を超える上昇でNYダウを押し上げた。また、2月の米消費者信頼感指数は市場予想を上回り、4月以来の高水準となったことで、米経済への影響が大きい個人消費が停滞するとの懸念も和らぎ、投資家心理の改善を後押しした。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置、商業サービス・用品、テクノロジー・ハード・機器、各種金融の強さが目立った。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比90円高の2万6410円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万6320円で始まり、寄り付き直後につけた2万6240円を安値に、2万6240円~2万6350円辺りのレンジで推移。米国市場の取引開始後は上値を切り上げ、一時2万6460円まで買われる場面も見られた。終盤にかけては2万6360円~2万6460円で推移し、2万6410円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、米国市場の強いリバウンドを受けたナイトセッションでの値動きは鈍く、買い一巡後は次第にこう着感を強めそうだ。価格帯別出来高では2万6500円辺りで出来高が積み上がっているため、同水準近辺では戻り待ちのショートが意識されやすい。米国市場に対する反応が限られるなか、引き続き為替を横睨みの展開に向かいやすいだろう。

円相場が1ドル=131円台半ばから132円半ばへと若干ながら円安に修正されているほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など主要な半導体株が買われたこともあり、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]など値がさハイテク株の一角には自律反発狙いの買いが期待される。そのため、足もとでのNTショートを巻き戻す動きはありそうだ。

昨日のNT倍率は先物中心限月で13.93倍だった。いったんは14.00倍台を回復してくる可能性はあるものの、戻りの鈍さが意識される局面では、14.00倍接近でNTショートのポジションを組成する動きに向かわせる可能性もあるため、為替の動向からは目が離せない。短期的にリバランスが入ったとしても、基本的には大規模緩和縮小に向けたヘッジ対応が継続すると考えられ、NTロングへの転換は期待しづらいところであろう。

なお、VIX指数は20.07に低下し、25日移動平均線を挟んだレンジ推移を下放れる格好となった。週末には11月の個人消費支出(PCE)や12月のミシガン大学消費者態度指数確報値の発表を控えていることから楽観視はできないものの、クリスマス明け後への期待は高まりそうだ。

そのため、日経225先物は直近安値2万6050円での目先底が意識されやすく、オプション権利行使価格の2万6250円~2万6500円辺りでのレンジ推移を想定する。2万6500円を明確にクリアしてくるようだと、ボリンジャーバンドの-2σが位置する2万6630円辺りまでのリバウンドを期待したい。

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