前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開~
30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開
■アダストリア、23/2上方修正 営業利益125億円←100億円
■前場の注目材料:コマツ、米に鉱山ダンプのトロリー試験場、来月から稼働
■買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開
30日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが345ドル高だった。税金対策終了で、来年に向けた買戻しが先行した。週次新規失業保険申請件数が予想通り増加したため金利低下も手伝い、ハイテクが買い戻され相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円高の26270円。円相場は1ドル133円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は一時26330円まで買われており、前日の下落部分を埋める格好である。日経平均は前日の下落で節目の26000円を割り込んだこともあり、いったんは調整一巡からの自律反発は意識されやすい水準であるため、想定内の上昇といった見方になるだろう。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。
米ハイテク株の上昇により、足もとで弱い値動きが目立っていたハイテク株などには買戻しが入りやすく、指数インパクトの大きい東エレク<8035>の動向が注目される。5日線に上値を抑えられる格好から前日には一時38660円まで売られる場面も見られた。5日線は39470円辺りに位置しているため、同線を上回っての推移を見せてくるようであれば、日経平均をけん引する格好になるだろう。
ただし、大納会で積極的な参加者は限られていることもあり、ポジションを傾けてくる動きはなさそうだ。そのため、自律反発の域は脱せず、リバランスが一巡した後は、次第にこう着感が強まりそうだ。個人主体の中小型株についても短期的なトレードが中心とみられるため、直近IPO銘柄などでの値幅取りに向かわせそうである。ただし、引けにかけてはポジション調整が強まる可能性には注意しておきたいところだ。
■アダストリア、23/2上方修正 営業利益125億円←100億円
アダストリア<2685>は2023年2月期業績予想の修正を発表。売上高は2300億円から2400億円、営業利益を100億円から125億円に上方修正した。外出需要が回復し、商品企画やマーケティング施策も奏功したことで原価上昇や為替の影響を一定程度吸収することができた。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(33220.80、+345.09)
・ナスダック総合指数は上昇(10478.09、+264.80)
・シカゴ日経先物は上昇(26270、大阪比+290)
・SOX指数は上昇(2534.95、+81.45)
・VIX指数は低下(21.44、-0.70)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・コマツ<6301>米に鉱山ダンプのトロリー試験場、来月から稼働
・丸紅<8002>米フルクラム、可燃ゴミ原料のSAF増産、年150万キロリットル体制へ
・フェローテックHD<6890>子会社、中国で上場
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
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《ST》