三菱UFJなどメガバンクが商いを伴い上昇、日銀の大規模金融緩和に転機の思惑
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、などメガバンクが強さを発揮している。両銘柄は午前9時半現在、プライム市場で売買代金2位と3位を占めており、個人投資家をはじめ投資家の銀行株に対する関心の高さを物語っている。
12月の米CPI発表を日本時間今晩に控え、米長期金利の低下が顕著となっている。しかし、マーケットの視線は国内に向いている。来週17~18日の日程で日銀金融政策決定会合が開かれるが、市場では「先日発表された東京都区部の消費者物価指数(CPI)が予想以上に高かったこともあり、政策修正に向けた動きが出る可能性が意識されている」(ネット証券アナリスト)という。これまで日銀が頑なに貫いてきた大規模金融緩和策が転換期を迎えているとの思惑が広がるなか、長期金利の上昇は銀行セクターにとって運用環境の改善につながることで、株価にポジティブ材料となっている。