注目銘柄ダイジェスト(前場):タマホーム、ライフコーポ、NPCなど

市況
2023年1月12日 11時53分

タマホーム<1419>:2799円(+316円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は67.6億円で前年同期比12.4%増益となっている。また、通期予想は従来の130億円から135億円、前期比13.5%増に上方修正。住宅事業においては好調な引き渡し推移、販売価格調整効果の浸透などで利益率が改善、不動産事業においても、受注・引渡が好調い推移しているようだ。業績の上振れに伴い、年間配当金も従来計画の130円から135円、前期比10円増配に引き上げている。

パルHD<2726>:2597円(+73円)

反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は124億円で前年同期比2.2倍の水準となり、通期予想は従来の108億円から137億円、前期比82.2%増に上方修正している。EC販売の増強や雑貨事業における店舗の大型化効果などが顕在化のほか、消費者マインドの改善を映して、想定以上の収益回復となっている。記念配当15円含め、年間配当金も従来計画の50円から75円に引き上げている。

ライフコーポ<8194>:2724円(+165円)

大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は136億円で前年同期比31.2%減益となったが、9-11月期は46.5億円で同4.3%の増益に転じている。上半期決算時には大幅な下方修正を発表しており、コスト増への懸念も強まっていたが、想定以上に速い収益の底打ちとも捉えられているもよう。なお、通期予想は170億円で前期比25.9%減の見通しで、今回は予想を据え置いている。

サイゼリヤ<7581>:3080円(+156円)

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は17億円の黒字に転換し、前年同期比19.2億円の損益改善となっている。据え置きの上半期計画27億円に対する進捗率は62.9%に達し、想定以上に好調なスタートと受けとめられている。水際対策緩和などによる日本セグメントの赤字幅縮小が主因に。また、発行済み株式数の0.8%に当たる40万株、10億円を上限とする自社株買いの取得実施も発表している。

レーザーテック<6920>:24455円(+505円)

続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も18000円から33000円に引き上げている。1月にはインテルやTSMCの設備投資計画がネガティブニュースとなり、同社株も下落すると予想しているが、1月末で悪材料は出尽くしと判断されるため、調整場面はエントリー機会になると考えているもよう。中期的には、EUVプロセスの拡大に伴い、ACTISとULTRAの売上が拡大するとの見方に変化はないとしている。

NPC<6255>:479円(+32円)

大幅に続伸。23年8月期第1四半期(22年9-11月)の営業損益を0.80億円の赤字(前年同期実績は0.18億円の赤字)と発表している。ただ、装置関連事業で米国太陽電池メーカー向け装置や国内電子部品業界を中心としたFA装置の販売が伸び、売上高は14.7%増の7.98億円に拡大した。受注高が73.2%増、受注残高も58.2%増と積み上がっていることも好感され、買い優勢となっている。通期予想は前期比44.7%減の3.42億円の黒字で据え置いた。

グッピーズ<5127>:1960円 カ -

ストップ高買い気配。23年8月期第1四半期(22年9-11月)の営業利益を1.89億円と発表している。説明資料によると、前年同期比59.6%増。人材サービス事業で求人サイト「GUPPY」の歯科職種向け求人広告が堅調に推移し、利益拡大に寄与した。通期予想は前期比10.5%増の5.20億円で据え置いた。進捗率は36.3%に達しており、第1四半期の好スタートが投資家から評価されているようだ。

フロンティアI<7050>:2169円(+92円)

大幅に4日続伸。10万株(2.10億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.21%。取得期間は12日から3月12日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが狙い。株主還元の充実や資本効率の向上につながるとの期待に加え、株価が25日移動平均線を下回る状況が続いていたため、値頃感も買いを後押ししているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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