エスプールが4日ぶりに急反発、障害者雇用に関する一部報道に対しコメント発表
エスプール<2471>は4日ぶりに急反発した。共同通信が9日報じた障害者雇用に関する報道について、11日取引時間終了後にコメントを発表した。このなかでエスプールは、農業を活用した障害者雇用のコンサルティング事業や、企業向けの貸し農園の運営・開発・管理を手掛ける自社のサービスに関し、一方的に否定する立場からの見解が記事では示されており、不適切な表現もあると指摘。「当社のサービスに対し賛否双方の意見があるのは認識している」としながらも、「当事者の声がほとんど反映されておらず、当社事業の実態から大きく乖離した内容となっている」との認識を示した。コメントの発表を受け、売り持ち高を解消する目的の買いが集まったようだ。
共同通信は9日、「法律で義務付けられた障害者雇用を巡り、企業に貸農園などの働く場を提供し、就労を希望する障害者も紹介して雇用を事実上代行するビジネスが急増していることが9日、厚生労働省の調査や共同通信の取材で分かった」と報じた。違法ではないものの、障害者の法定雇用率を形式上満たすためで、雇用や労働とは言えないとの指摘が相次いでおり、国会も問題視しているとしていた。