【↓】日経平均 大引け| 6日ぶり反落、円高進行やファストリ急落が重荷 (1月13日)

市況
2023年1月13日 16時16分

日経平均株価

始値  26391.78

高値  26409.21(09:00)

安値  26090.84(10:34)

大引け 26119.52(前日比 -330.30 、 -1.25% )

売買高  14億7983万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆4556億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は330円安と6日ぶり反落、円高進行などを嫌気

2.米CPIの上昇率鈍化で一時1ドル129円割れに円高進む

3.ファストリは決算嫌気され急落、日経平均を200円強押し下げ

4.日銀の金融政策修正思惑での金利上昇を受け銀行株が軒並み高

5.トヨタやソニーG、任天堂など主力株は売り優勢で軟調推移

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比216ドル高と3日続伸した。米CPIの伸び率鈍化で金利先高懸念が後退し買いが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は6日ぶりに反落。急激な円高進行が嫌気されたほか、ファーストリテイリング<9983>が大幅安となったことも全体相場の足を引っ張った。

12日に発表された米12月消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月に比べ低下しインフレ懸念が後退し、米長期金利が低下するなかNYダウは上昇した。為替は一時1ドル=129円割れへ急激な円高が進行した。この日の東京市場では、円高が警戒されたほか、決算内容を嫌気されファストリが急落し同社株の下落だけで日経平均は200円強押し下げられた。ただ、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が日本で2番目の半導体工場の建設を検討していることが明らかになり半導体関連株が上昇したほか、日銀の金融政策修正思惑による金利上昇が好感され銀行株が値を上げた。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>が安く、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>、任天堂<7974>といった主力株が軟調。ダイキン工業<6367>やファナック<6954>、商船三井<9104>が安く、三井不動産<8801>や信越化学工業<4063>、リクルートホールディングス<6098>が値を下げた。

半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、千葉銀行<8331>、京都銀行<8369>など銀行株が軒並み高となった。セブン&アイ・ホールディングス<3382>やメルカリ<4385>が買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、セブン&アイ <3382>、第一三共 <4568>、しずおかFG <5831>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。うち46円は東エレク1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、リクルート <6098>、エムスリー <2413>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約264円。うち217円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)鉄鋼、(3)空運業、(4)証券商品先物、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)精密機器、(3)食料品、(4)ゴム製品、(5)その他製品。

■個別材料株

△寿スピリッツ <2222> [東証P]

第3四半期累計の売上高54%増を好感。

△トレファク <3093> [東証P]

23年2月期業績及び配当予想を上方修正。

△セブン&アイ <3382> [東証P]

23年2月期業績予想3度目の増額修正を好感。

△シャノン <3976> [東証G]

みずほ銀行主催オンラインイベントへの「ZIKU」採用を引き続き好感。

△PBシステム <4447> [東証G]

BリーグオールスターでVR装置採用と発表。

△FIXER <5129> [東証G]

9~11月期最終益の高進捗率を好感。

△レーザーテク <6920> [東証P]

TSMCが日本で2番目の工場建設検討と伝わり半導体株に買い。

△TORICO <7138> [東証G]

10万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△トランザク <7818> [東証P]

9~11月期高進捗を評価。

△オオバ <9765> [東証P]

上限2.16%の自社株買い実施などを材料視。

▼TKP <3479> [東証G]

リージャス売却巡る減損損失計上で3~11月期は最終赤字。

▼ファストリ <9983> [東証P]

中国ユニクロ事業低迷で9~11月期最終益9%減。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トランザク <7818>、(2)トレファク <3093>、(3)ビーウィズ <9216>、(4)寿スピリッツ <2222>、(5)ローツェ <6323>、(6)T-BASE <3415>、(7)山形銀 <8344>、(8)オオバ <9765>、(9)滋賀銀 <8366>、(10)京都銀 <8369>

値下がり率上位10傑は(1)PRTIME <3922>、(2)ファストリ <9983>、(3)イオンFS <8570>、(4)インターアク <7725>、(5)マニー <7730>、(6)松竹 <9601>、(7)ウイングアク <4432>、(8)マクロミル <3978>、(9)ブックオフG <9278>、(10)KLab <3656>

【大引け】

日経平均は前日比330.30円(1.25%)安の2万6119.52円。TOPIXは前日比5.10(0.27%)安の1903.08。出来高は概算で14億7983万株。東証プライムの値上がり銘柄数は597、値下がり銘柄数は1171となった。東証マザーズ指数は736.78ポイント(7.11ポイント安)。

[2023年1月13日]

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