10万円以下で買える、財務健全&低PER 35社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では799銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍未満の銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額50億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)予想PERが10倍未満――を条件に投資妙味が高まる35社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは13日現在)
13日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全&低PER【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本 予想
コード 銘柄名 金額 比率 PER
<5658> 日亜鋼 24300 68.0 7.8
<5363> TYK 26500 68.0 6.6
<1921> 巴 38600 69.3 6.6
<6091> ウエスコHD 45500 84.5 9.7
<6155> 高松機械 52900 71.3 8.2
<4366> ダイトーケミ 53400 62.6 5.7
<9845> パーカー 53600 61.7 6.4
<7871> フクビ 56900 66.2 9.8
<4360> MCPs 60900 74.5 8.8
<6489> 前沢工業 61400 63.9 5.1
<5951> ダイニチ工業 64100 88.8 9.4
<6488> ヨシタケ 65700 87.2 8.2
<1967> ヤマト 66600 76.1 8.5
<5237> ノザワ 66600 66.0 7.6
<4712> KeyH 70600 66.4 7.8
<6239> ナガオカ 71500 63.9 6.3
<1384> ホクリヨウ 73900 64.8 7.6
<7643> ダイイチ 76000 66.6 9.2
<5984> 兼房 77300 79.2 7.5
<3447> 信和 78700 68.1 7.5
<4992> 北興化 79200 66.4 5.6
<5368> 日本インシュ 81300 75.0 7.9
<5388> クニミネ 81600 85.3 9.8
<7847> グラファイト 81800 75.5 9.3
<7463> アドヴァンG 83600 71.2 9.3
<9698> クレオ 88600 70.8 8.8
<1770> 藤田エンジ 88800 65.0 6.5
<3955> イムラ封筒 90200 74.3 8.2
<2924> イフジ産業 90700 66.1 8.1
<3435> サンコテクノ 90800 73.6 6.8
<1768> ソネック 93300 75.3 9.4
<6670> MCJ 94700 60.7 9.1
<6778> アルチザ 95500 76.4 8.2
<4094> 日化産 96800 85.4 7.8
<6637> 寺崎電気 98000 69.6 5.4
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース