話題株ピックアップ【夕刊】(2):ベネ・ワン、ルネサス、ホトニクス
■ベネフィット・ワン <2412> 1,929円 +34 円 (+1.8%) 本日終値
ベネフィット・ワン<2412>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、Netflix(東京都港区)と業務提携し、企業向け福利厚生パッケージサービス「Netflixプラン」を4月から提供すると発表しており、好材料視された。今回の提携により、「Netflixプラン」を導入する企業の従業員は、会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」に加え、世界中のドラマ、映画、アニメ、ドキュメンタリーなどの幅広い作品を視聴できる動画配信サービスNetflixを福利厚生として利用できるようになる。また、6月には、ベネ・ワンの給与天引き決済サービス「給トク払い」でNetflixがお得に利用できるサービスを提供する予定としている。なお、 Netflixが福利厚生として利用できる取り組みは世界で初めてとなる。
■ルネサス <6723> 1,276円 +21 円 (+1.7%) 本日終値
ルネサスエレクトロニクス<6723>が3日ぶりに反発。この日、自動車の電源分配システムを安全かつ柔軟に実現する車載用インテリジェントパワーデバイス(IPD)「RAJ2810024H12HPD」のサンプル出荷を開始したと発表しており、好材料視された。同製品は従来製品に比べて実装面積を削減するほか、高度な電流検出機能により、過電流などの異常電流を高精度に検出することができるのが特徴。特に小さな電流を流す低負荷時でも異常電流の検知が可能なため、小さな異常も見逃さない安全なシステム構築が可能になるとしている。なお、量産は24年1月から開始する予定という。
■浜松ホトニクス <6965> 6,690円 +100 円 (+1.5%) 本日終値
浜松ホトニクス<6965>が反発。同社はこの日、波長2500ナノメートル(ナノは10億分の1)までの近赤外光を試料に照射し拡散反射光を高い効率で集光する「拡散反射光源L16462-01」を開発したと発表しており、好材料視された。同製品により、近赤外光を利用するリアルタイム成分分析で、従来は光量が不足していた波長1700から2500ナノメートルまでの光の利用効率を高めることができるようになるという。また、同社の小型・高感度のFTIR分光器を組み込んだ小型分析装置により、食品や薬剤、プラスチック製品の製造ラインにおける品質管理の工程を自動化することで、生産効率や品質管理の信頼性を高めることができるほか、プラスチックの選別に応用することでリサイクルを促進し、資源循環社会の実現に貢献できると期待されるという。
■コマツ <6301> 2,961.5円 +40.5 円 (+1.4%) 本日終値
コマツ<6301>が反発。前日は6営業日ぶりに反落したものの、ここ戻り足が顕著で5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも目前に迫っている。中国経済の回復期待が株価に浮揚力を与えているほか、足もとでは販売価格引き上げの動きが株価の刺激材料となっている。16日取引終了後、同社が生産する建設機械やフォークリフト、純正部品・油脂類などの販売価格改定を発表、原料価格や物流費の高騰に対応したもので、2月から平均10%の値上げを行うことで、収益性が高まることへの期待が投資資金を誘導している。
■ファンコミ <2461> 406円 +4 円 (+1.0%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>は反発。16日の取引終了後に発表した12月度の月次業績速報で、連結ベースの取扱高が前年同月比10.2%増となり、4カ月連続で2ケタ増となったことが好感された。主力のアフィリエイト広告サービスのCPAソリューション事業が同15.4%増と伸長したほか、スマートフォン向け運用型広告サービスのADコミュニケーション事業も同0.4%増とプラスとなった。なお、連結ベースの売上高は6億4317万円だった。22年1月から「収益認識に関する会計基準」を適用しているため前年との比較はない。
■サムティ <3244> 1,965円 -171 円 (-8.0%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
サムティ<3244>が大幅安で昨年来安値更新。16日の取引終了後、特別調査委員会による調査に時間を要する見込みとなったことから、同日に予定していた22年11月期通期の決算発表を延期すると発表。先行き不透明感を嫌気した売りが出たようだ。特定の取引先との取引に関連して過年度決算における会計上の連結対象範囲の判断などについての疑義が判明したため、外部の有識者で構成する特別調査委員会を設置して事実関係の調査などを行うという。会社側では、決算発表日については現時点で未定だが、確定次第速やかに知らせるとしている。
■ラピーヌ <8143> 382円 +80 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値
ラピーヌ<8143>がストップ高。16日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、最終利益を1億5000万円から3億5000万円(前期比2.3倍)へ上方修正したことが好感された。会計基準の変更に伴い売上高の前期との単純比較はできないものの、新型コロナウイルス感染症第7波による影響が大きかったことに加えて、原油価格の高騰に伴う原材料価格の上昇を受けて、売上高は37億円から34億円へ、営業損益は3億円の赤字から5億5000万円の赤字(前期9億2800万円の赤字)へ下方修正した。ただ、各種助成金制度の活用により最終利益は上振れる見通しという。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高26億3200万円、営業損益4億2600万円の赤字(前年同期6億1700万円の赤字)、最終利益2億7400万円(同35.6%増)だった。
■テラプローブ <6627> 2,070円 +369 円 (+21.7%) 本日終値
テラプローブ<6627>が急騰。半導体検査の受託事業を手掛けるが、台湾の半導体後工程の大手メーカーである力成科技が5割弱の株式を保有する筆頭株主で海外展開にも強みを持っている。16日取引終了後、これまで未定だった22年12月期配当を発表、前の期実績から35円の大幅増配となる52円とし、これがポジティブサプライズとなった。足もとの業績も好調に推移しており、22年12月の売上高はやや伸び率は鈍化しているものの、前年同月比12.2%増と2ケタ伸長を継続している。
■GMOメディア <6180> 1,909円 +270 円 (+16.5%) 一時ストップ高 本日終値
GMOメディア<6180>は続急伸。16日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、売上高が49億円から55億7000万円(前の期比35.0%減)へ、営業利益が2億円から2億9000万円(同6.0倍)へ、純利益が1億3000万円から1億7000万円(前の期700万円)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。投資育成事業である「コエテコ」の社会人向け領域のアフィリエイト広告収益が予想を大きく上回ったことに加えて、メディア事業におけるアドネットワーク広告収益が順調に推移したことが要因としている。なお、業績上振れに伴い、期末一括配当を従来予想の38円から50円(前期4円20銭)に引き上げると発表した。
■サイバーステップ <3810> 520円 +49 円 (+10.4%) 一時ストップ高 本日終値
サイバーステップ<3810>が急反発。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(6~11月)連結決算が、売上高20億8200万円(前年同期比50.2%減)、営業損益5億6500万円の赤字(前年同期8億5200万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことが好材料視された。オンラインクレーンゲーム「トレバ」や新規事業における国内外向けプロモーション費用を抑えたことで、売上高は減少したものの、コスト削減により営業赤字幅は縮小したという。なお、23年5月期通期業績予想は引き続き未定としている。
株探ニュース