話題株ピックアップ【夕刊】(1):イオンファン、小林製薬、トヨタ

注目
2023年1月17日 15時11分

■イオンファンタジー <4343>  2,598円  +234 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

イオンファンタジー<4343>が急反発。16日の取引終了後に発表した12月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比5.0%増となり、22カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。好調なプライズ(アミューズメント専用景品)部門で、NHKEテレキャラクター「ファンターネ!」の初プライズ化や、うさぎ年にちなんだ「サンリオキャラクターズ Pyon Pyon Pyon!!」など、子どもに人気の限定オリジナル景品が人気を博した。なお、既存店売上高はコロナ禍前の19年比でも3.9%増と3カ月連続でプラスとなった。

■ホギメディカル <3593>  3,545円  +230 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

ホギメディカル<3593>が急伸。16日取引時間終了後、配当予想の増額修正を発表した。同時に開示した23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、最終利益が前年同期比微増の37億1000万円となり、通期計画に対する進捗率は約81%となった。株主還元姿勢と業績の順調な進捗状況を評価した買いが集まったようだ。年間配当予想はこれまでの70円から1円増額し、前期比3円増配の71円に見直した。22年4~12月期の売上高は前年同期比6.2%増の295億3500万円だった。医療現場における手術の効率化に寄与する主力製品「プレミアムキット」の売り上げが拡大。費用の抑制に努めたことも利益を押し上げる要因となった。

■小林製薬 <4967>  8,900円  +370 円 (+4.3%)  本日終値

小林製薬<4967>が大幅高で3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を1万600円から1万1600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、足もとで同社のインバウンド需要に動きが出てきたことを評価。OTC医薬品は化粧品に比べて中国人以外の需要が多く、また化粧品のように現地で販売されていないためインバウンド需要が今後も順調に回復すると見込む。同社株価は、過去にインバウンド需要発生時に更に上昇した局面もあったため、状況次第ではアップサイドの期待もあるとしている。

■東洋合成工業 <4970>  8,700円  +300 円 (+3.6%)  本日終値

東洋合成工業<4970>が反発。16日の取引終了後、千葉工場(千葉県東庄町)の第4感光材工場の製造設備を約120億円を投じて増設すると発表しており、好材料視された。今回の増設は、急増する需要と顧客品質を満たす安定供給体制の強化を図るのが目的で、先端半導体向け感光材などの生産能力を22年3月期比で最大1.8倍規模にする。工期は23年4月から24年7月を予定。なお、23年3月期業績への影響はないとしている。

■東亜道路工業 <1882>  5,870円  +200 円 (+3.5%)  本日終値

東亜道路工業<1882>が反発した。16日の取引時間終了後、株式分割の実施を発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。同社は3月31日を基準日として4月1日付で普通株式1株を2株に分割する。投資家層の拡大と株式の流動性向上を目的とする。

■トヨタ自動車 <7203>  1,863円  +45.5 円 (+2.5%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は頑強な値動き。外国為替市場でドル円相場の乱高下が続いているが、直近では1ドル=128円台後半まで円安に押し戻されるなどドルが買い戻されており、同社株をはじめとする自動車セクターには輸出採算改善の思惑で株価面にプラスに働いている。ただ、日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、引き続き円相場は不安定な動きが予想され、円安を材料に自動車株を買い戻す動きは見込みにくい。また、同社は前日に2023年の世界生産台数について、最大で1060万台とする見通しを発表した。これを上限に1割程度下振れする可能性にも言及していることで、株価の上値も重くなっている。

■ピジョン <7956>  1,998円  +45 円 (+2.3%)  本日終値

ピジョン<7956>が11営業日ぶりに反発した。育児関連商品を手掛ける同社は中国関連銘柄とも位置付けられている。22年12月期の連結業績は、売上高が前の期比2.1%増の950億円、最終利益は同2.7%減の85億5000万円を計画する。中国経済の回復期待が広がるなかにあっても同社株を選好する向きは限られ、昨年末から買い持ち高を圧縮する目的の売りが継続していたようだ。もっとも25日移動平均線からの株価の下方カイ離率が前日時点で9%を超えるなど、テクニカル分析面で「売られすぎ」の水準にあったなか、17日午前に中国国家統計局が発表した12月の小売売上高は前年同月比1.8%減となった。3カ月連続で前年実績を割り込んだ半面、11月の5.9%減から下落率は縮小した。中国の消費動向の底入れの思惑から、割安感の強まった同社株に買いが入ったようだ。

■日本郵船 <9101>  3,069円  +69 円 (+2.3%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が一斉高。コンテナ船市況の悪化が続いていることや、ばら積み船市況の低迷を背景に海運株への売り圧力が意識されているが、一方でPERの割安感や群を抜く高配当利回りに着目した個人投資家の押し目買いも観測されている。そうしたなか、前日の中国・上海株式市場では中国政府の経済支援策への期待から、景気動向に敏感な海運株がほぼ全面高に買われる展開となり全体指数の上昇に貢献した。これを受け、東京市場でも海運株の押し目を拾う動きを誘発している。また、足もと外国為替市場でドルが買い戻され円安方向に振れており、運賃ドル建て決済の海運セクターにとっては、これも買いの手掛かり材料となっている。

■四国化HD <4099>  1,310円  +26 円 (+2.0%)  本日終値

四国化成ホールディングス<4099>が後場に上げ幅を拡大した。17日正午に22年12月期の連結業績(4~12月の9カ月の変則決算)に関し、最終利益が計画の37億円から49億9700万円に上振れて着地したようだと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。売上高は460億円から465億6600万円に上振れて着地したようだ。化学品事業で輸出取引の収益性が改善したほか、営業外収益で為替差益も発生したという。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,955円  +109 円 (+1.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は強含みの展開。同社が出資する中国電子商取引のアリババ集団<BABA>を巡り、アクティビスト(物言う株主)のライアン・コーエン氏がアリババ株を数億ドル相当取得し、自社株買いの更なる拡大などを要求していると一部で伝わった。これを思惑視した買いがソフトバンクG株に入ったようだ。報道によると、コーエン氏は2022年後半にアリババ株式を取得。同年8月には同社取締役会に初めて接触し、株価は大幅に過小評価されていると伝えたという。

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