【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、金融緩和政策の現状維持で買い安心感 (1月18日)
日経平均株価
始値 26251.34
高値 26816.68(14:04)
安値 26211.84(09:14)
大引け 26791.12(前日比 +652.44 、 +2.50% )
売買高 14億0987万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2776億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、650円あまりの上昇みせる
2.日銀の金融政策決定会合は「現状維持」で買い安心感
3.決定会合の結果発表後に為替市場では急激な円安進む
4.全体相場は買い戻しが加速もメガバンクは売り優勢に
5.値上がり銘柄は1600に達しプライム市場の87%占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比391ドル安と5日ぶりに反落した。金融のゴールドマン・サックス・グループ<GS>の低調な決算内容が重しとなり景気敏感株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、後場に入り大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は続急伸となった。日銀の金融政策決定会合を受け買い安心感が浮上した。
18日の東京市場は、リスクオンの流れが一気に加速した。前場は様子見ムードの強い地合いだったが、後場は日銀が金融政策決定会合で金融緩和政策の現状維持を決めたことを好感し、主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となった。市場の一部では今回の決定会合でも前回に続き金融政策を修正する可能性が指摘されており、結果公表を受けてショートポジションを取っていた向きの買い戻しが加速する格好となった。外国為替市場では一時1ドル=131円台まで円安が進み、これも輸出関連セクターには追い風材料となった。日経平均の上げ幅は昨年11月11日以来の大きさ。値上がり銘柄数は1600に達しプライム市場全体の87%の銘柄が上昇した。売買代金も3兆円を上回るなど高水準だった。
個別では、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株が上昇したほか、ファーストリテイリング<9983>が後場に大幅高に切り返した。ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢だった。任天堂<7974>、村田製作所<6981>が堅調、キーエンス<6861>も高い。エーザイ<4523>が値を上げ、武田薬品工業<4502>などもしっかり。M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が急伸、Sansan<4443>、タマホーム<1419>も値を飛ばした。北の達人コーポレーション<2930>が物色人気。セラク<6199>も大幅に上昇した。
半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りに押され小幅安、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも冴えない。第一生命ホールディングス<8750>も軟調。ニトリホールディングス<9843>も安い。テラスカイ<3915>が急落、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も売りが優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、テルモ <4543>、SBG <9984>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約180円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はセブン&アイ <3382>、三菱UFJ <8306>、T&D <8795>、第一生命HD <8750>、日本郵政 <6178>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約2円。うち1円はセブン&アイ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は銀行業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)医薬品、(3)輸送用機器、(4)その他製品、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)保険業、(2)小売業、(3)水産・農林業、(4)証券商品先物、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△タマホーム <1419> [東証P]
自己株式の取得実施と再度の増配を発表。
△アミタHD <2195> [東証G]
汚泥再生による肥料国産化支援報道で思惑買い。
△ストレージ王 <2997> [東証G]
クリアル <2998> [東証G]と業務提携。
△阿波製紙 <3896> [東証S]
小松島市に逆浸透膜用支持体の新工場建設へ。
△バンクオブイ <4393> [東証G]
「メメントモリ」ダウンロード数が200万人突破。
△メドレックス <4586> [東証G]
神経疼痛治療薬MRX-5LBTの追加試験で良好な結果。
△M&Aキャピ <6080> [東証P]
マッコーリーの目標株価設定が話題に。
△Tホライゾン <6629> [東証S]
文科省事業に授業改善支援の研究テーマが採択。
△ティムコ <7501> [東証S]
アウトドア用品販売好調で22年11月期業績は計画上振れ。
△プログリット <9560> [東証G]
制限値幅の上限拡大で投資資金流入。
▼ノダ <7879> [東証S]
今期の大幅減益見通しをネガティブ視。
▼ニトリHD <9843> [東証P]
日銀会合結果受けた円安で後場マイナス圏。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)M&Aキャピ <6080>、(2)Sansan <4443>、(3)ストライク <6196>、(4)タマホーム <1419>、(5)セラク <6199>、(6)北の達人 <2930>、(7)ギフティ <4449>、(8)ラクス <3923>、(9)インフォMT <2492>、(10)PRTIME <3922>。
値下がり率上位10傑は(1)テラスカイ <3915>、(2)メディアドゥ <3678>、(3)サーバワクス <4434>、(4)シルバライフ <9262>、(5)F&LC <3563>、(6)大豊建 <1822>、(7)ニトリHD <9843>、(8)ウイルプラス <3538>、(9)日本空港ビル <9706>、(10)ゲオHD <2681>。
【大引け】
日経平均は前日比652.44円(2.50%)高の2万6791.12円。TOPIXは前日比32.04(1.68%)高の1934.93。出来高は概算で14億0987万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1600、値下がり銘柄数は188となった。東証マザーズ指数は739.63ポイント(17.98ポイント高)。
[2023年1月18日]
株探ニュース