話題株ピックアップ【夕刊】(3):エレメンツ、サスメド、タメニー

注目
2023年1月19日 15時20分

■ELEMENTS <5246>  532円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

ELEMENTS<5246>がストップ高。東京証券取引所が18日、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を19日売買分から解除すると発表した。取引負担の減少から短期資金の流入が再び活発化するとの思惑に加えて、同社は昨年12月27日に新規上場した直近IPO銘柄であり、前日まで4日続落し値ごろ感が出てきたこともあり、買いが流入しているようだ。なお、日本証券金融も19日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

■サスメド <4263>  1,584円  +181 円 (+12.9%)  本日終値

サスメド<4263>は鮮烈な戻り足をみせ、きょうは12%を超える上昇で1500円台後半まで駆け上がった。今年1月12日につけた戻り高値を払拭し新局面入りを示唆している。疾病に対応した医療機器開発や医療情報の提供を主要業務とし、リハビリなどに関するスマートフォン向けアプリの開発などで注目度が高い。塩野義製薬<4507>と販売契約を締結していることもポイントで、昨年、不眠治療用アプリで医療機器製造販売申請を行い、厚生労働省が12月19日に開いた薬事・食品衛生審議会の医療機器調査会で承認が了承されたことで、塩野義との連携関係が改めてクローズアップされている。一方、大量保有報告や変更報告などで上位株主の活発な玉移動が観測されるほか、外資系証券経由の空売り残高の増加など株式需給面でも思惑を呼んでいる。

■タメニー <6181>  114円  +13 円 (+12.9%)  本日終値

タメニー<6181>が3日続伸。同社は18日、自社運営する結婚相談所「パートナーエージェント」の入会資格を変更したと発表しており、これによる会員数の増加が期待されているようだ。従来の入会可能年齢は、男性が22~64歳、女性が20~54歳だったが、これを男女ともに20歳以上に変更。これにより、幅広い顧客層に成婚機会を提供するとしている。また、同日には自社運営するカジュアルウェディングプロデュースの「スマ婚」が、「スマ花 フラワー&テーブルコーディネート」の提供を開始したことも明らかにしている。

■東京通信 <7359>  1,367円  +125 円 (+10.1%)  本日終値

東京通信<7359>が続急騰。同社は18日、子会社MASKが手掛けるインセンティブゲーム「ポイ活ソリティア」がAppStoreの無料ゲームランキングで1位にランクインしたと発表しており、これを好感した買いが入った。「ポイ活ソリティア」は、定番のカードゲーム「ソリティア(クロンダイク)」で遊ぶだけでポイントが貯まるインセンティブゲーム。貯めたポイントは現金やAmazonギフト券に交換できるので、スキマ時間のお小遣い稼ぎに最適として人気となっているようだ。

■鈴木 <6785>  971円  +62 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

鈴木<6785>は急伸。同社は18日取引終了後、23年6月期第2四半期累計(22年7~12月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の15億4200万円から18億9000万円(前年同期比21.6%増)に引き上げたことが好感されたようだ。産機向け部品などが好調に推移して全体の生産効率を押し上げたほか、全社の経費圧縮が利益を押し上げた。一方、スマートフォン関連部品の需要減少や機械セグメントの自動機器が購入部材の逼迫による影響を受けたことで、売上高予想は従来の144億2500万円から136億5000万円(同4.5%増)に引き下げた。なお、第3四半期以降の見通しについては現在精査しており、通期業績予想の修正が必要となった場合は速やかに公表するとしている。

■東京計器 <7721>  1,305円  +79 円 (+6.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

東京計器<7721>は全般地合い悪に抗し大幅高で上値追い鮮明、1200円台半ばを横に走る75日移動平均線を大陽線で上抜けてきた。岸田政権では来年度からの5年間で防衛費を43兆円と現行計画の約1.5倍に大幅拡大する方針を明示している。財源確保の問題などでは依然として不協和音も聞こえるが、防衛力強化の必要性については世論調査でも支持する層が支持しない層を上回っており、政策の方向性に変化はないとみられている。前週末に行われた首脳会談でもバイデン大統領は日本の防衛力強化を称賛し、岸田首相の政策を支持する方針を強く示した。そうしたなか、同社は防衛市場向けのレーダー機器などの航空機搭載用電子機器や艦艇向け航法装置などの製造で高い実績があり、関連有力株として改めて物色人気が高まっている。PBRは0.6倍台と指標面からも割安感がある。

■エニグモ <3665>  643円  +37 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

エニグモ<3665>が堅調。この日の取引開始前、未定としていた23年1月期の期末配当予想について、前期末と横ばいの10円にすると発表した。年間配当も横ばいの10円の計画となる。直近の業績が大幅な最終減益だったとあって、発表を好感した買いが入ったようだ。同社が22年12月に開示した決算補足説明資料によると、23年1月期第3四半期累計(2~10月)の単体決算は、収益認識に関する会計基準の適用ベースで売上高が前年同期比8.5%減、最終利益が同56.8%減と大幅な減益での着地となった。今期の業績予想は開示していない。

■カラダノート <4014>  910円  +45 円 (+5.2%)  本日終値

カラダノート<4014>が大幅続伸。18日の取引終了後に12月度の月次契約者数推移を発表。家族サポート事業(保険代理事業「かぞくの保険」、宅配水事業「カラダノートウォーター」)の契約者数は前月比464件増の4909件となり、獲得件数が過去最高を記録したことが好感された。コールセンターによる獲得効率が改善したことなどが寄与したという。

■LAホールディングス <2986>  3,250円  +140 円 (+4.5%)  本日終値

LAホールディングス<2986>は続伸。正午ごろ、集計中の22年12月期連結業績について、純利益が27億円から33億円(前の期比68.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。新築不動産販売部門の一部プロジェクトに関して高い利益を目指すなど販売方針の一部見直しを行い売上高は227億円から182億円(同24.0%増)へ、営業利益は42億円から41億円(同27.5%増)へ下振れた。ただ、22年12月30日付でファンスタイルHDを取得したことに伴い、負ののれんによる特別利益の発生が見込まれることが最終利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄

阿波製紙 <3896>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

キッズSHD <7084>  1,105円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

セリオ <6567>  753円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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