東洋エンジ値を飛ばす、インドネシア地熱発電所受注で時間差アタックの資金流入
東洋エンジニアリング<6330>が大幅高で5日続伸、商い増勢のなか一時6.5%高の638円まで値を飛ばす場面があった。前日取引時間中に、同社のインドネシア関連会社が地熱発電所プロジェクトを受注したことを発表、完成は24年12月の予定だが、同案件獲得による収益寄与が見込まれることで中期的な成長を後押しする公算が大きい。ただ、前日の後場の株価動向には反映されなかった。
市場では「前日は半導体関連にマーケットの関心が向かっていて、物色対象として見送られた格好。きょうは鉄鋼や海運などが買い直される地合いで、エネルギープラントを手掛ける同社もその流れに乗って時間差で買いが流入しているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。ここ最近はWTI原油先物価格が1バレル=80ドル台を回復するなどエネルギー価格が再び上昇基調にあることも、同社株の注目度を高める背景となっている。