株価指数先物【引け後コメント】 日経225先物はこう着ながらもショートは仕掛けづらい需給状況

市況
2023年1月26日 18時09分

大阪3月限

日経225先物 27380 +60 (+0.21%)

TOPIX先物 1981.5 +2.0 (+0.10%)

日経225先物(3月限)は前日比60円高の2万7380円で取引を終了。寄り付きは2万7370円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7390円)にサヤ寄せする格好で買いが先行した。現物の寄り付き直後に2万7490円まで買われたが、値がさ半導体株が利食いに押され、前場半ばには2万7280円と下げに転じる場面が見られた。その後は2万7320円~2万7360円辺りでこう着し、後場に入り一時2万7250円まで売られた。ただ、積極的にショートを仕掛けてくる動きもなく、終盤にかけては買い戻しの動きとなった。

日経平均株価は寄り付き直後に2万7500円を回復した後は、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など半導体株が利食いに押された。ラムリサーチ<LRCX>が25日の取引終了後に発表した決算で1-3月期見通しが予想に届かず、時間外取引で2%近く下落したことを受けて、売られたようである。また、円相場が1ドル=129円割れ目前まで円高に振れたことも、短期的なショートにつながったとみられる。

もっとも、グローベックスの主要な米株先物が小幅ながらプラス圏で推移していたほか、円相場が後場中盤には再び1ドル=129円70銭台と円安に振れるなか、日経225先物は終盤にかけて買い戻しが入ったようである。決算発表が本格化するなか、積極的なトレードは手控えられており、短期的な需給に振らされる状況だろう。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、利上げが最終局面に達したとの見方が強まっており、ショートカバーは入りやすいと考えられる。

本日は2万7490円と2万7500円には届かなかったが、この水準をクリアすれば、オプション権利行使価格の2万7875円辺りが目先的なターゲットとして意識されそうである。チャート上では5日移動平均線が2万7250円辺りに切り上がってきており、同水準が支持線として機能してくると、ショートカバーのほか、押し目待ち狙いのロングについても、下値を切り上げてくる可能性がありそうだ。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1070枚、日産が340枚、モルガンSが330枚程度の売り越しに対して、UBSが470枚、ソジェンが470枚、ABNアムロが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが840枚、BNPパリバが700枚、三菱UFJが630枚程度の売り越しに対して、みずほが740枚、BofAが410枚、クレディスイスが390枚程度の買い越しだった。

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