山九が後場に急騰、配当性向40%水準目標の中期経営計画を発表
山九<9065>が後場に急騰し、昨年来高値を更新した。この日、23年3月期第3四半期累計(4~12月期)の連結決算とともに、26年度を最終年度とする中期経営計画を公表した。21年度実績で28.8%だった配当性向を、中期経営計画の期間中に40%の水準に高める数値目標などを示しており、これを好感した買いが入ったようだ。
同社は既存事業の収益強化や海外事業の拡大、新規事業領域の進出などで、26年度には売上高で6300億円以上(21年度実績は5538億円)、営業利益率は6.7%以上(同6.2%)に高める方針。30年度までの長期ビジョンでは売上高は7000億円以上、営業利益率8.0%以上を目標とする。
22年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比6.1%増の4365億5400万円、最終利益が同18.2%増の201億1700万円だった。港湾国際事業で国内外での海上貨物の輸出入取り扱いが堅調だったほか、鉄鋼関連設備の改修・更新関連の工事量の増加なども寄与し、大幅な増収増益となった。