さくらネット急伸、第3四半期58%営業増益と自社株買い発表を好感
さくらインターネット<3778>は急伸。1月31日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高150億4300万円(前年同期比2.9%増)、営業利益6億9400万円(同58.1%増)、純利益4億1700万円(同5.4倍)と大幅増益となったことが好感されている。
クラウドサービスの好調推移やグループ会社のスポット売り上げの計上による増収に加え、同サービスへのリソース集中・最適化を進めたことも寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高203億5000万円(前期比1.7%増)、営業利益13億9000万円(同82.1%増)、純利益8億円(同2.9倍)の従来見通しを据え置いた。
同時に上限を120万株(発行済み株数の3.3%)、または6億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月1日から11月30日までで、資本効率の向上と株主還元の充実を図るとともに、インセンティブとしての譲渡制限付株式報酬などへの利用、将来的なM&Aでの活用などを目的としている。