エンプラスは一時500円超の急騰、半導体向け需要開拓進み4~12月期営業益3倍化
エンプラス<6961>が急騰、大きくマドを開け前日比510円高の4250円まで上値を伸ばした。中期波動の分水嶺である75日移動平均線を一気に上回ってきた。微細加工技術を得意とする精密樹脂加工メーカーで、半導体向けで需要獲得が進み、足もとの業績は急拡大局面にある。
31日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)の売上高は前年同期比35%増の322億7000万円、営業利益は同3.2倍の70億6400万円と変貌をみせた。半導体テスト用ソケットがサーバー向けで高水準の伸びを確保、自動車向けも好調で売り上げを伸ばした。また、同社は売上高の8割を海外で占めており、円安効果も発現している。株価は足もと急騰しているが、依然としてPER8倍前後と割安感が強く、一段の水準訂正余地を見込んだ買いを誘導している。