住友化は水準切り下げる展開に、今期下方修正と配当未定を嫌気
住友化学<4005>はウリ気配スタートで水準を切り下げる展開となっている。1日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を3兆1800億円から2兆9900億円(前期比8.1%増)へ、純利益を1050億円から収支均衡(前期1621億3000万円)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。
景気後退やインフレへの懸念などを背景に、交易条件の悪化やディスプレイ関連材料の出荷減が見込まれることが要因。事業構造改善費用の計上や為替差益の減少なども響く。従来24円としていた年間配当予想を未定とすることも、あわせて明らかにした。
同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)の決算は、売上高が2兆2570億円(前年同期比10.8%増)、純利益が603億1000万円(同54.9%減)だった。