話題株ピックアップ【夕刊】(3):リンナイ、トヨタ、SB

注目
2023年2月9日 15時21分

■リンナイ <5947>  9,890円  +20 円 (+0.2%)  本日終値

リンナイ<5947>は5日ぶりに反発。8日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株へ株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的。また、同時に発表した第3四半期(22年4~12月)連結決算が、売上高3140億9300万円(前年同期比14.7%増)、営業利益336億8800万円(同20.1%増)、純利益214億2300万円(同16.7%増)と2ケタの増収増益となった。国内で供給遅延解消に努める給湯機器の販売が堅調に推移していることに加え、海外においても米国や中国を中心に主力商品の販売が増加した。また、高付加価値商品の伸長も寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4250億円(前期比16.1%増)、営業利益440億円(同22.7%増)、純利益295億円(同24.2%増)の従来見通しを据え置いた。

■トヨタ自動車 <7203>  1,901円  +3.5 円 (+0.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が後場、小幅な上昇に転じた。同社は午後1時25分に決算発表を行った。第3四半期累計(22年4~12月)の連結営業利益は、前年同期比17.1%減の2兆980億9500万円となった。第2四半期までの同利益の34.7%減から減益幅は縮小した。23年3月通期の売上高にあたる営業収益は従来予想の36兆円(前期比14.7%増)、営業利益2兆4000億円(同19.9%減)で据え置かれた。通期想定為替レートは1ドル=135円から134円前後にやや円高に見直した。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,015円  -153 円 (-13.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

ツバキ・ナカシマ<6464>が急落。一時14.7%安の996円まで下落した。8日の取引終了後、22年12月期決算発表を延期すると開示した。これを受け、先行き不透明感を嫌気した向きの売りが出たようだ。決算数値の確定に通常以上の時間を要しているためという。延期後の発表予定日については決定次第速やかに公表するとしている。

■JTOWER <4485>  5,610円  -690 円 (-11.0%)  本日終値

JTOWER<4485>は急反落。8日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表。売上高を58億4000万円から52億円(前期比23.3%増)へ、最終損益を18億4000万円の赤字から19億7000万円の赤字(前期6億4400万円の黒字)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。タワー移管予定数が後ずれしたことが要因。加えて、タワーカーブアウトに関するシェアリング準備関連費用が新規に見込まれることや、デジタルポール資産の減損損失を計上したことが響く。同時に発表した22年4~12月期決算は、売上高が35億8500万円(前年同期比23.1%増)、最終損益が11億5900万円の赤字(前年同期1億7900万円の黒字)だった。

■日本金銭機械 <6418>  1,086円  -91 円 (-7.7%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

8日に決算を発表。「今期経常を36%下方修正、配当は2円増額」が嫌気された。

日本金銭機械 <6418> [東証P] が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.8%増の14.5億円に伸びた。同時に、今期の年間配当を従来計画の8円→10円(前期は5円)に増額修正した。

⇒⇒日本金銭機械の詳しい業績推移表を見る

■ヨコオ <6800>  2,075円  -170 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

ヨコオ<6800>が後場に入り大幅安。昼ごろに23年3月期業績予想の下方修正を発表。最終利益を40億円(前期比14.2%減)とし、増益を見込んでいた従来予想(62億5000万円)から一転減益の見通しを示したことが嫌気された。売上高も800億円から770億円(同15.2%増)へ引き下げた。足もとの業績実績や受注見通しを踏まえたほか、為替相場の変動に伴い為替差損を計上したことが要因。配当予想は据え置いた。同時に発表した22年4~12月期決算は、売上高が602億7800万円(前年同期比23.7%増)、最終利益が44億2200万円(同38.2%増)だった。

■武蔵精密工業 <7220>  1,672円  -127 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率7位

武蔵精密工業<7220>が大幅安。同社は8日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の100億円から60億円(前期比28.7%減)に引き下げたことが嫌気されたようだ。売上高予想も3000億円から2900億円(同19.9%増)に下方修正。半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大などによる顧客からの受注減、鋼材価格上昇の影響などを考慮したとしている。また、期末配当を従来計画比15円減額の10円にすると発表したことも弱材料視されたもよう。これにより、中間配20円とあわせた年間配当は30円(前期は45円)となる。

■コロプラ <3668>  596円  -38 円 (-6.0%)  本日終値  東証プライム 下落率9位

8日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

コロプラ <3668> [東証P] が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常損益は4.4億円の赤字(前年同期は10.9億円の黒字)に転落した。

⇒⇒コロプラの詳しい業績推移表を見る

■ミズノ <8022>  2,807円  -179 円 (-6.0%)  本日終値  東証プライム 下落率10位

ミズノ<8022>は急反落。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高は1950億円から2000億円(前期比15.8%増)、最終利益は85億円から90億円(同16.6%増)に見通しを引き上げた。期末配当予想は10円増額の40円(前期末比5円増配)に見直した。ただ株価は決算発表前に上昇基調にあった。目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。ゴルフ向けの商品の販売が想定を上回る見込みとなったほか、サッカーを中心にほぼ全ての競技スポーツ向けの販売が好調に推移した。為替相場がドル安方向に振れたことで、本体と米国を除くグローバル拠点の仕入れ価格に関し、上昇に歯止めがかかる見込みとなったことも寄与する。

■パーク24 <4666>  2,047円  -107 円 (-5.0%)  本日終値

パーク24<4666>が大幅に3日続落。株価は、一時前日に比べ5%安に売られた。8日の取引終了後、ユーロ円建て転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行し350億円を調達すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化を警戒する売りが出ている。同債は満期償還日が28年2月の5年債。転換価格は前日終値を15.04%上回る2478円で決まった。潜在株式による希薄化率は8.28%となる。調達資金は、主に25年満期のCBの買い入れ消却に充てる。残りの資金は電気自動車(EV)を含めた車両購入を中心とした成長投資に充当する。

■イーエムネットジャパン <7036>  1,587円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

イーエムネットジャパン<7036>がストップ高。8日の取引終了後に発表した23年12月期単独業績で、売上高19億2200万円(前期比31.0%増)、営業利益5億円(同2.2倍)、純利益3億4800万円(同97.8%増)と大幅増益を見込むことが好感された。新規案件の獲得に加えて、既存案件の広告予算の増加を見込む。また、ソフトバンク<9434>との協業拡大により、主なクライアント層であった地方企業や中小企業に加えて、広告予算規模が大きい大手企業へ顧客層を広げ収益の拡大を目指す。なお、22年12月期決算は、売上高14億6600万円、営業利益2億3000万円(前の期比54.3%減)、純利益1億7500万円(同43.4%減)だった。会計基準の変更に伴い売上高の前の期との比較はできないものの、新規広告案件の受注やソフトバンクグループ会社からの業務委託料が想定を上回り、売上高・利益ともに従来予想をやや上回って着地した。

■図研エルミック <4770>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

図研エルミック<4770>はストップ高の434円に買われ昨年来高値を更新。8日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、売上高を9億円から9億1000万円(前期比13.5%増)へ、営業利益を7000万円から1億3000万円(同41.6%増)へ、純利益を5500万円から1億3700万円(同97.1%増)へ上方修正したことが好感された。エンジニアリング・サービス、ストリーミング製品を組み合わせた付加価値の高いソリューション提案活動に注力した結果、販売先が拡大したことに加えて、開発原価低減や経費削減の取り組みも奏功したことなどが要因。あわせて、従来無配としていた期末一括配当を3円実施し、15期ぶりに復配すると発表したこともポジティブサプライズとなった。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高6億5400万円(前年同期比13.1%増)、営業利益1億1800万円(同75.1%増)、純利益1億3500万円(同2.4倍)だった。

■大阪油化工業 <4124>  1,775円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

大阪油化工業<4124>がストップ高。8日の取引終了後に23年9月期第1四半期(22年10~12月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比2.0倍の1億900万円と大幅増益で着地した。通期計画(1億5000万円)に対して高進捗率となったことから、これがサプライズとなって買いを呼び込んだ。売上高は同19.8%増の3億7900万円だった。電子材料向け案件を中心に多様な蒸留案件の引き合いが増加。人件費や製造経費が増えたものの、増収効果で吸収した。なお、通期見通しは据え置いた。

●ストップ高銘柄

ウェッジHD <2388>  196円  +50 円 (+34.3%) ストップ高   本日終値

ホープ <6195>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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