話題株ピックアップ【夕刊】(2):DMG森精機、クラレ、大栄環境

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2023年2月9日 15時16分

■DMG森精機 <6141>  2,085円  +128 円 (+6.5%)  本日終値

DMG森精機<6141>が急伸。8日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の連結業績予想を開示した。最終利益は前期比26.0%増の320億円と、過去最高益を計画する。また、年間配当予想は同10円増配の80円に設定した。これらを好感した買いが集まったようだ。売上収益は同5.3%増の5000億円を見込む。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円とした。22年12月期の売上収益は前の期に比べ19.9%増の4747億7100万円、最終利益は同88.7%増の254億600万円だった。宇宙や航空、メディカル、電気自動車(EV)関連での受注が堅調に推移し、22年12月末の受注残高は2540億円と、21年12月末(1640億円)から拡大した。

■クラレ <3405>  1,128円  +69 円 (+6.5%)  本日終値

クラレ<3405>が上げ幅を拡大した。この日、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績と配当予想を開示した。前期の年間配当を2円増額の44円としたうえで、今期の年間配当は前期比4円増配の48円に設定した。株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。23年12月期の売上高は8300億円(前期比9.7%増)、最終利益は510億円(同6.1%減)を見込む。

■大栄環境 <9336>  1,809円  +106 円 (+6.2%)  本日終値

大栄環境<9336>が後場に入り急伸。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは84億4500万円から94億3900万円(前期比6.4%増)に上方修正し、減益予想から一転して最終増益を見込む。期末一括配当の見通しも3円増額の31円(前期末比1円増配)に見直しており、これらを好感した買いが入ったようだ。売上高の見通しは673億3700万円(同3.6%増)と従来の計画を据え置いた。子会社の収益改善に加え、原価の上昇圧力に対して受注単価への転嫁が進んだ。廃棄物処理施設などの修繕計画の見直しなども利益を押し上げる要因となった。

■大平洋金属 <5541>  2,031円  +109 円 (+5.7%)  本日終値

8日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。

大平洋金属 <5541> [東証P] が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は5.8億円の赤字(前年同期は82.9億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の34.9億円の赤字→26.6億円の赤字(前期は129億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

⇒⇒大平洋金属の詳しい業績推移表を見る

■AGC <5201>  4,915円  +230 円 (+4.9%)  本日終値

AGC<5201>が高い。8日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表し、売上高を前期比5.6%増の2兆1500億円、最終損益を前期赤字から黒字転換となる870億円とした。今期の好調見通しとともに自社株買いの実施も発表しており、これらを好感した買いが入った。高断熱ガラス需要の拡大や自動車生産の回復を追い風に建築用・自動車用ガラスが伸びるほか、ディスプレイ向けガラスや電子部材が増加する見通し。配当は前期比同額の210円を見込む。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比19.9%増の2兆358億円、最終損益が31億5200万円の赤字だった。円安や原材料高騰によるコスト増、米中貿易摩擦やロシア・ウクライナ情勢の悪化などに伴い、大幅な減損損失を計上した。あわせて発表した自社株買いは、取得上限が1600万株(自己株式を除く発行済み株数の7.2%)、または500億円。期間は2月9日から9月22日まで。

■住友金属鉱山 <5713>  5,241円  +197 円 (+3.9%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>は3日ぶりに急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを1370億円から1580億円(前期比43.8%減)に上方修正した。期末配当予想は27円増額し、112円(前期末比76円減配)に見直した。これらを好感した買い注文が集まった。売上高は1兆3770億円から1兆4050億円(同11.6%増)に見通しを引き上げた。資源や製錬、材料部門の収益が上振れする見通しとなった。4~12月期の売上高は前年同期比16.6%増の1兆756億8400万円、最終利益は同10.2%減の1527億8300万円だった。

■新東工業 <6339>  746円  +28 円 (+3.9%)  本日終値

新東工業<6339>は4日続伸。8日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、純利益を27億円から53億円(前期比86.9%増)へ上方修正しており、これが好感された。事業価値拡充への第1弾としてのM&Aを実行するために、政策保有株式売却資金を活用することに伴い、第4四半期に46億円の投資有価証券売却益を特別利益として計上する予定。なお、売上高は1060億円(同6.8%増)、営業利益は24億円(同7.9%減)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高777億7200万円(前年同期比10.1%増)、営業利益10億8200万円(同41.5%減)、純利益15億2900万円(同25.4%減)だった。

■パンパシHD <7532>  2,455円  +74 円 (+3.1%)  本日終値

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は大幅高で5連騰。この日の上昇率は一時7%を超えた。8日に発表した23年6月期第2四半期累計(22年7~12月)の連結決算は、最終利益が前年同期比22.0%増の367億7700万円となった。これまでの計画(330億円)を上回って着地したほか、23年1月の既存店売上高も増収基調を継続しており、これらを評価した買いが集まった。7~12月の売上高は同6.6%増の9784億4900万円と、こちらも計画(9583億円)を上振れて着地した。国内事業は人流制限の解除や訪日外国人観光客への水際対策の緩和を背景に、インバウンド売上高や駅前店、夜間の売上高が伸長。プライベートブランド商品の販売拡大も奏功した。1月の国内リテール事業の既存店売上高は前年同月比2.7%増。全店ベースの売上高は4.1%増となった。

■丸紅 <8002>  1,765.5円  +25.5 円 (+1.5%)  本日終値

丸紅<8002>が5日続伸。岩井コスモ証券は8日、投資判断「A」を継続するとともに目標株価を1650円から2050円に引き上げた。同社は3日に好調な第3四半期決算を背景に、23年3月期の連結純利益予想を5100億円から5300億円(前期比24.9%増)に増額修正した。期末配当も従来予想から3円増の40円50銭として、年間では78円(前期比16円増)とすることも明らかにした。同証券では、非資源分野の強化で中期経営計画の目標である純利益4000億円を安定的に稼ぐ収益力を築いていることを評価している。

■ユニ・チャーム <8113>  5,090円  +70 円 (+1.4%)  本日終値

ユニ・チャーム<8113>が高い。一時5%を超す上昇となった。8日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比19.7%増の809億円になる見通しを示した。2期ぶりに最高益を更新する計画。年間配当は同2円増配の40円に設定した。更に、取得総数390万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.66%)、取得総額170億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、大幅増益見通しと株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。売上収益は同7.3%増の9635億円を見込む。原材料高の悪影響を価格転嫁で吸収するとともに、海外ではインドと東南アジアなど引き続き好調に推移すると想定。中国も増収増益を計画する。

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