日本製鉄が昨年来高値を更新、配当利回り6%台・通期計画据え置きで買い安心感
日本製鉄<5401>は続伸し、昨年来高値を更新した。9日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比20.6%増の5兆9616億8200万円、最終利益は同1.8%増の5171億4400万円だった。また、未定としていた期末配当予想は前期末比で横ばいの90円とした。最終増益で着地し、通期業績予想が据え置かれたことが買い安心感をもたらした。配当利回りが6%台と高水準なのもあって、改めて幅広い投資家の関心が向かったようだ。
世界的に鋼材需要の低迷が続くなか、為替の影響を含めマージンが改善した。収益改善対策を継続した効果も出た。年間配当は前期比20円増配の180円を予定する。