ルネサスが急騰、自動車向けなど好調で22年12月期は最終益2.1倍
ルネサスエレクトロニクス<6723>が急騰している。9日の取引終了後に発表した22年12月期の連結決算は、売上収益が前の期比51.0%増の1兆5008億5300万円、最終利益が同2.1倍の2566億3200万円と大幅に増加した。これを評価した買いが集まったようだ。
自動車向け事業が大きく伸長したほか、産業・インフラ・IoT向け事業も堅調に推移した。23年1~3月期(非GAAPベース)は、売上収益で3475億~3625億円(前年同期3466億9600万円)、営業利益率で32.5%(同39.1%)を見込む。
更に同社は発行済み株式数の2.07%に相当する約4045万株、取得額として約500億円を上限として自社株TOBを実施する。買い付け価格は1236円で、前日の終値(1402円)を下回る水準となる。ルネサスはINCJ(旧産業革新機構)との間で、今回の自社株TOBに伴ってINCJが保有する4000万株を応募する契約を結んだとしている。